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ファサード(文庫版)(1) の商品レビュー

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2011/11/05
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その瞳なす空色の、 アヌビスの竪琴、 彼女を忘れない、 失われた詩に、 水月-喪いの響-、 ・問題(もうまんたい)、 86400秒の1/115、

Posted byブクログ

2009/10/04

時と次元を超えて彷徨い続ける青年、ファサードを主人公とした物語。彼は、狼面、二対、教授らと一つの体を共有している。何者かの見えない意思によって流され続ける彼らは、常に傍観者としていなければならないため、行く先々で出逢った人々の運命に手を貸すことは許されない。助けたいと思う人を助け...

時と次元を超えて彷徨い続ける青年、ファサードを主人公とした物語。彼は、狼面、二対、教授らと一つの体を共有している。何者かの見えない意思によって流され続ける彼らは、常に傍観者としていなければならないため、行く先々で出逢った人々の運命に手を貸すことは許されない。助けたいと思う人を助けられず苦しみ、それでもその世界の人々に優しさと幸せを与えるファサードの姿にただただ涙です。哀しくも美しい話の数々はSFファンタジーの名作と言えるのではないでしょうか。 素敵なお話ばかりですが、特に個人的に大好きなお話は、(文庫版ではないウィングスコミックスの)1巻の「その瞳なす空色の」、2巻の「失われた詩に」、4巻「たぐる糸の終には」、5、6巻の「虚空」です。そして短編ながら5巻の「クドリャフカ」は号泣しました...。

Posted byブクログ