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カストラチュラ の商品レビュー

4.8

15件のお客様レビュー

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2021/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カストラートや纏足など背徳的なテーマも興味深かったけど、食肉に対するテーマもまた、今のこの時代に考えさせられるものがあった。サステナブルとかヴィーガンとか知るようになった時代だからね。あとはラストシーンの入れ子の中身やシャーロットの死、インアルが目録から買った“彼ら“の肖像=顔が意味すること、伯母の中途半端な纏足、などもう多方向からの様々なメタファーがひとつになってこの世界観を構築してるという凄みにハマりました。二度読んでも理解不能。何度も読み直す度に発見がありそうなスルメ感がいいです。

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2016/07/14

わざと物語をぼかしているところもあるのだけれど、 その印象はなぜか、凄惨、ともいうべきか。 フリークスについての物語であるためか。 少年たちはちっともイノセントでない。 即物的によごれている場面も多い。 解剖学の天使が迎えに来る場面はすごい。

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2015/06/16

独特の静かな世界観が心地よいです。閉鎖された世界のカストラートの少年達や読んだ後の秘め事感がなんとも言えず好きです。 秘められたものがなにかありそうで本当は無いのかもしれない、そんな雰囲気です。 そしてなんといっても絵が美しい!

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2013/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

方滴錘の解剖学の天使があまりにも象徴的 今後、解剖学の天使と言われれば、ダゴティの解剖図よりも、シャーロットを包み込む方滴錘のシーンを思い浮かべる程度には

Posted byブクログ

2013/05/08

よくわからない… 奇麗なのか汚いのか。 グロテスクなのかそうでないのか… 台詞が必要なのか、言葉が必要なのか、よくわからない。 2013.5.5読了

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2013/01/29

 かなり後を引く物語で、読後 纏足やカストラートについて調べてしまった。そういえば纏足は岩井志麻子さんの小説やワイルドスワンの中にも出てきたなぁ・・・・。 鳩山作品では1番好き

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2012/03/04

今までの読書人生の中で、おそらく一番衝撃を受けた作品のひとつ。一生手許に置いて、繰り返し大切に読んでいきたい本です。 現代から失われた纏足という風習を軸に据えて、何かを喰い物にして生きていくということ、様々な欲望にどう向き合うか、ということが描かれる。 美しい描線で形作られた少年...

今までの読書人生の中で、おそらく一番衝撃を受けた作品のひとつ。一生手許に置いて、繰り返し大切に読んでいきたい本です。 現代から失われた纏足という風習を軸に据えて、何かを喰い物にして生きていくということ、様々な欲望にどう向き合うか、ということが描かれる。 美しい描線で形作られた少年たちが美しいことばで語るのは、吐き気を催す程におぞましく、だからこそ抗いがたい引力をもつ事柄。 私が初めて読んだときは、画面の美しさや一分の隙もなくまとめ上げられた世界に感動しただけで、お話のことはなんだかよくわからないというのが正直なところでした。この作品の奥にあるものには、きっと何度も繰り返し読んで初めて、やっと少しだけ触れることを許されるのだと思います。 醜さと美しさが分かち難く存在し、独特の世界と物語を作り上げています。一度この作品の魅力に気付いたら、もう引き返すことは出来ません。 余談ですがこれを読んで中国の歴史や文化に興味を持ちました。同性愛的な表現やグロテスクな描写に抵抗がなければ、その方面に興味がある方にもお勧めできると思います。

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2011/06/19

僕が薔薇色や瑪瑙色の一かけらになっても、 君は僕に肖像があった事を思い出してくれるだろうか? カストラートと纏足とカニバリズム。ひんやりとした読了感。

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2009/10/04

難解な内容なので、私の頭では理解できない部分も多々あったのですが…。orz 妖しく美しい世界観が素晴らしい。 鳩山さんの描く少年の繊細さが大好きです。

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2009/10/04

鳩山作品の中で、いっとう好きな漫画です。少年期の一瞬の果敢なさと残酷さの混ざり具合が美しいと感じてしまう...。

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