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戦国猿廻し(1) の商品レビュー

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2009/10/04

全十五巻の漫画です。 主人公・蜂須賀小六が、主人・秀吉を猿廻しのごとく操り、猿を天下人にするまでのお話。 この小六どんが器量よしに比べ、藤吉郎(後の秀吉)は飲兵衛で好色で下品で、とても天下人の器があるようには見えないのですが、 本当に時々その能力というか天下人たる人柄というかが...

全十五巻の漫画です。 主人公・蜂須賀小六が、主人・秀吉を猿廻しのごとく操り、猿を天下人にするまでのお話。 この小六どんが器量よしに比べ、藤吉郎(後の秀吉)は飲兵衛で好色で下品で、とても天下人の器があるようには見えないのですが、 本当に時々その能力というか天下人たる人柄というかが発揮され、天性の強運もあり、一番は小六どんのおかげですがどんどんと出世していきます。 主な登場人物としては、蜂須賀小六、羽柴秀吉、竹中半兵衛、織田信長、明智光秀、松永弾正、徳川家康、今井宗久、民部左衛門、武田信玄、武田勝頼、柴田勝家、浅井長政、お市、ねね、秀吉の家族の面々です。(宇喜多は、名前しか出てきませんでした;) 浅井長政のお市の方を思う心や、武田信玄と小六の話や、最後の小六の臨終の話とかは元から涙もろいため案の定、涙腺が緩んでしまいました。 計略云々の話は、ほとんど小六どんのアイデアということになっていました。サルも時々頭が冴えてましたけど。 長篠の戦では、山の木霊を利用して少ない鉄砲で何千の鉄砲と思わせたり、馬防柵を思いついたりはサルの知恵のようでした。 信長はというと、時々冗談も言うし気性は激しいがよい主であり、賢くて全ての事を天下統一のために活かそうとする切れ者です。しかし、天下統一のためなら何でもやってしまうことが仇となり、天下統一できても天下人の器としては程遠くなってしまっているという矛盾が生じていました。天下統一事業は信長に適職で、天下を治めるのは秀吉にぴったりという感じです。 この漫画で初めて知ることとなった人物が登場人物の三分の一を占めるという私(読書後、sassiの教養レベルが1上がった! 気がします;)

Posted byブクログ