燃えよペン(文庫版) の商品レビュー

島本和彦(著者)

2023/03/19

暑苦しい、ギトギト↓過剰な演出により、漫画は常にテンション最高潮で。

普通ここまでテンパったテンションでいくと疲れてしまい、逆におもしろくなくなってしまいそうなものなのに、お笑いでいうところのうまいツッコミがところどころにさりげなくかくされているんでしょうね。
壮大なボケとしての過剰さが、絶妙にギャグに結びついているところが、至高の技で。恐れ入ります。

「起承転結激情編」は、声を出して笑ってしまうほど面白かった。
フリーアシスタントの伊藤が作るストーリーが、オチのないストーリーで、まさに日的にそこらへんにおちているプチ幸せ物語が、物語としてはなにも意味しない、いわゆる現実におこったとしたら相当過激なことを書かない限り、物語としては面白くならないことを表している深い話だなと。

2021/05/13

端的に最高の漫画なのだが、間違って文庫版を購入していたのが痛恨のミスである。これは大判で読みたかった。
最近ドラマ「アオイホノオ」を見返していて、その流れで本棚に刺さっていた本作をもう一度読み返す事に。
この独特の面白さは何だろう。とにかく情熱がから回っている感じがすごく愛らしい。すべてが滑稽で、でもすごい真摯なのだ。
やっぱり自分の人生と重ね合わせてしまうところが大きいのかもしれない。ホノオのように生きている人を小馬鹿にしながら、でも羨ましい。そもそも小馬鹿にしているのもコンプレックスの裏返しだろう。そういうものをくすぐってくる。

2018/04/08

どこにでもゐる普通のマンガ家の日常!!
　作者はかつて、咬ませ犬として高校の生徒会長選挙に出た際、然るべきレトリック!!熱い語り!で当選したといふ行き場のないやる気噴き出るエピソードを持つ!
　本書でも、メイキングが語られてゐる!!これについて当時の編集者は「フィクションだ」と言ふ旨の証言をしてゐた筈であるが!!
　であるが!!!
　しかしさういふ現実を、ずたずたにして、いや、後に島本御大が
「サンタの心を受け継いで、君たちがサンタになれ!」
　と言った如く!!これを実行したい気が(なんかブルボン小林さんが小学館で島本先生に賞上げる際になんかやったらしい)するのである!!

2013/04/27

島本先生のマンガの主人公はみんな熱血で良いヤツで似てるんですが、何故か全部読みたくなります。元気が貰えるから？

2009/10/04

好きだっ!!熱血マンガ家の生活。ほぼノンフィクション？爆笑の連続。読むとしばらく感情表現が大袈裟になる傾向あり。あなたも頭のうしろにベタフラをとばしてみませんか。