うたかた少女館 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
魂はヒトにだけでなく、モノにも宿る。そういったモノたちの精神世界に入り、数多徒然な思いを聞く商売……。 一話目。マリアという少女。 見つけた、帰ろう、と主人公の呉坂菊乃に言われるのだが、嫌がるマリア。みすず飴を奢れと言う。 割り箸の先に飴をつけたもの。 菊乃が言う。 「子供達の間では、モンスター入りのチョコや怪奇人形入りガムといった食玩が流行っているようだね。僕もコレクターでね……」 「そんな変なの 私 知らない」 「……!」 マリアの知る駄菓子屋に食玩はないという。そこでアッとなる菊乃。 スッと通った店の前、遊郭にて客引き。桃夏という女性は友禅が汚れたとぼやく。 少しの会話があったのち、デレデレしている菊乃をしょっぴくマリア。 旋風がびゅうびゅう吹き荒れ、姉が怒っているに違いない、とビクビクするマリア。服も汚れて目に泥も入り、もうダメ、とうそぶく。 冒頭で菊乃が買ったという川姫のフィギュアが式神として召喚され、マリアの瞳を開けようと声をかける…… パチリ、と人形の瞳が開く。 「人形の目に泥が詰まっていたようですね」 「お礼はいかほど?」 「いえ、人形集めしか能のない私、趣味が高じての技なのでお礼は結構です」 ……といった、人形にまつわる小話が徒然と続く。絵はだいぶ個性的。少し背景が白め。でもトーンで影を作ったりと色々していらっしゃる。ので、みづらいわけではない。
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