Jの総て(3) の商品レビュー
完成度が高すぎるこの世界観に魅了され過ぎてしまう。物語がこういう終わり方をしてくれてとても良かった。
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モンローの死を契機に、視点人物はポール・アンダーソンへ。 新聞記者エドモント・クレモンスとともに、Jを助けようとする……否、自分の恋のためにもがく、その結果……。 ここで母という要素が加わり、どこかしら萩尾望都「残酷な神が支配する」をも思わせ。 いやー3巻でここまで。すごい。そし...
モンローの死を契機に、視点人物はポール・アンダーソンへ。 新聞記者エドモント・クレモンスとともに、Jを助けようとする……否、自分の恋のためにもがく、その結果……。 ここで母という要素が加わり、どこかしら萩尾望都「残酷な神が支配する」をも思わせ。 いやー3巻でここまで。すごい。そして「ばら色の頬のころ」へ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりに再読。 昔はポールとJのラブロマンスとして読んでいたのが、年齢を重ねてから読んでみたら、リタやカレンズバーグのおばさまの方に感情移入して泣けてきた。 ビートニクに傾倒して男のような恰好をして「頑張って」いたリタ。年齢が28っていうのもいいよなぁ。20代前半だったら「まあ、若いからね」みたいなとこあるけど、28歳という年齢に彼女の「本気」を感じる。 カレンズバーグのおばさまもいい。 レストランでポールに本音を引きずり出されるシーン。 「だから がんばってきたじゃない あたしは……」 「がんばって がんばって あなたを…愛そうと」 この人も、たくさんの葛藤や苦しみを抱えて、それをひとりで乗り越えて生きてきたんだな、と。 ポールに対する 「今度こそみんなで…(一緒に暮らしましょう)」 というセリフに、彼女の悲願を感じる。 「今度こそ」ですから。 今まで望んでいながら叶わなかったんだということが、このたった一言から分かる。すごい。 しかし、ジーンは親がいっぱいだなあ(笑) ポールもナチュラルに「娘」扱い。おめーの子供じゃねぇから!笑 ヘタしたらモーガンおじさんも娘だと思ってるかもね。 割と生まれが複雑な子だけど、それが故にむしろたくさんの人の愛に育まれることになったんだということが、Jシリーズ最大の救いであり、親世代(J・ポール・リタ・モーガン・アーサー・ミス=カレンズバーグ……etc)の苦しみが報われた証のように思える。
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Jの人々の再会。 やはり明日美子先生は最高です。 性別に関わらず人を好きになる尊さ、様々な形の総ての人の愛の形の物語。
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ポールは5年間もJを想い続けていたのか?と思ったけれど・・・。結果、ハッピーエンドで終わったから安心した。BL漫画は初めて読んだけれど、初めてが中村明日美子の漫画で良かった。
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NYでの失踪から1年半、「J」は流れついた刑務所で初恋の人・ポールとの再会を果たす。突然の再会に、戸惑いすれ違うふたりだったが...。 運命の恋、カミングアウト、母親との邂逅...、マリリン・モンローに憧れ、自らのジェンダーに翻弄され続けた少年は運命を乗り越えられるのか―。 ...
NYでの失踪から1年半、「J」は流れついた刑務所で初恋の人・ポールとの再会を果たす。突然の再会に、戸惑いすれ違うふたりだったが...。 運命の恋、カミングアウト、母親との邂逅...、マリリン・モンローに憧れ、自らのジェンダーに翻弄され続けた少年は運命を乗り越えられるのか―。 「J」をとりまく絶望と愛の物語、ついに完結! "ふたりのその後"描き下ろしショートストーリーも収録。 (出版社より)
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こういった種類のシリーズは珍しい。最後まで読み終えた時に、やっと「ああ、読んで良かった」と思わされるのだ。読んでいる途中は、気分が重い。耽美的な作品、故にグロテスクなまでのエロス。もうやめてくれ。一体何度そう思っただろうか。しかし、後悔は決して起きない。不思議なまでの読後感である...
こういった種類のシリーズは珍しい。最後まで読み終えた時に、やっと「ああ、読んで良かった」と思わされるのだ。読んでいる途中は、気分が重い。耽美的な作品、故にグロテスクなまでのエロス。もうやめてくれ。一体何度そう思っただろうか。しかし、後悔は決して起きない。不思議なまでの読後感である。最後は希望を感じさせる終わり方であり、それだけが救いである。
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3巻まで一気読み。 まとめて感想。 多分私たちの身近にはなくても、世界にはこういう現実が珍しくないくらいにあるんだと思う。 そう思えるくらい、リアルと甘美の狭間を漂った作品。 夢のように美しくも、儚いというには鮮烈過ぎたJ。 子供は親と生まれる環境を選べず、持って生まれたモノ...
3巻まで一気読み。 まとめて感想。 多分私たちの身近にはなくても、世界にはこういう現実が珍しくないくらいにあるんだと思う。 そう思えるくらい、リアルと甘美の狭間を漂った作品。 夢のように美しくも、儚いというには鮮烈過ぎたJ。 子供は親と生まれる環境を選べず、持って生まれたモノも選べない。 生きづらい人間は世の中にたくさん居るけど、それを善しとする生き方は一層生きづらい。 だからこそ、そんな風に自分の生き方を貫こうとしたJは愛しい存在なんだと思う。 初恋が実ったという綺麗な事実だけではないけれど、Jを幸せにしてくれたポールに感謝を。 ラストの夢のような幸せを、読み手にもおすそ分けしてくれた中村先生にも感謝を。
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2巻の後半あたりから、顔ぐっしゃぐしゃにして大号泣しながら読みました。明日美子先生の表現力は本当に素晴らしい。暴力的な、グロテスクな描写はなく、ただ綺麗なものだけが出ていれば、読んでるほうは勿論気持ちいいのだろうけど、それではここまで心揺さぶられなかったろうと思います。人間の「生...
2巻の後半あたりから、顔ぐっしゃぐしゃにして大号泣しながら読みました。明日美子先生の表現力は本当に素晴らしい。暴力的な、グロテスクな描写はなく、ただ綺麗なものだけが出ていれば、読んでるほうは勿論気持ちいいのだろうけど、それではここまで心揺さぶられなかったろうと思います。人間の「生き様」というものを、まざまざと見せつけられた。
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【BL】 第三巻 最終巻 色々あってドタバタしてでも最終的にJとポールがくっついて幸せになる回 こんなにまとめて軽く書いたけど、此の巻はとてもとても 感動するよ 涙が.....
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