恋とはどういうものかしら？ の商品レビュー

岡崎京子(著者)

2016/12/17

　恋愛の自由を極限にまで推し進めると…。選択の自由は持ちながら、その結果生まれ出る関係性は自由ではない。束縛やそれに対する反抗、我慢を繰り返すのだ。
　そのような軋轢が一過性なら人間は、軋轢のない未来という希望を見ることができるのだろう。
　が、恒常的ならば？。何度も出会うならば？。
　積み重なれば希望を浸食し、絶望へと変化していく。そんな悲しい物語がテンコ盛り。

2013/09/17

コミックス未収録の短編コレクション。
88年から96年の発表作を集めたもので、
絵柄の移り変わりが笑えます(^_^;)。
でも、昔の、
お茶目でラヴリーでちょっとおバカなテイストもいいっすね。
と言いつつ、
シリアスな巻中カラー30頁「Blue Blue Blue」（96年）、
これはヤラレた。
泣きそうになりました。
でも、人生ってそういうもんよ。
最も肝心なタイミングで噛み合わないのなら――
例え本人の意に反して、招かれざる事態によって邪魔をされ、
足止めを食らったのだとしても――
その二人は結局、そこまでで終わる関係でしかないのであって、
決して添い遂げることなどありはしないのだ。　

2010/07/22

「恋とはどういうものかしら？」幼い妹と兄によるお下品しりとりマンガが特にすき。たった2ページなんだけど何度読んでもかっこよい

2009/10/04

読んだ日：2009/08/15
買った日：2009/08/15
買った所：
値　　段：\\450の半額

2009/10/07

ボリューミィ。とても満足です。
恋とはどういうものでしょう、どういうものなのでしょうかね？
答えは自分だけのものとしてわたしも持っているはず、ですね。

こんなにバラエティを持っている岡崎京子はきっと天才
と、思ってしまった。
女で良かったなあって。感情移入や共感が出来るので。

2009/10/04

恋とはどういうものかしら？と聞かれても、誰もきっと答えられない。そんなわけで、いろんな形の甘酸っぱい恋が。これまでの単行本に掲載されていなかったものを集めて集めて。(08/4/23)

2009/10/04

初めて読んだ岡崎漫画。小作品てんこ盛り。絵柄の変化がわかって面白い。某国民的キャラのその後の話も読めます。

2009/10/04

ねぇ、お兄ちゃん　恋とはどういうものかしら？
短編集でたくさんの恋がはいってます　ちょっと古くなった感のする絵とか、たまらないです

2020/07/15

すてきな彼女がすてきな彼からもらった金のピアスをゆらしながらおしゃべりをする。それは遠い遠い国の不当に搾取された劣悪な労働条件のもと発掘されたものからできている。そしてそれはすてきな彼が不当に搾取された労働によって得た賃金で買ったものである。
すてきな彼と彼女はドライブ・スルーに寄ってすてきなランチを買って木影で食べる。メニューは熱帯雨林を伐採した牧場で抗生物質入りの飼料で育った牛肉のダブル・チーズ・バーガーと食品添加物たっぷりのストロベリー・シェイク、劣悪な油で揚げたフライド・ポテトとチキン・ナゲットそしてコーヒー。
天気が変わって雨になってしまった。海に向かう首都高の上で彼らの車をプルトニウムを載せたトラックが追い越す。もしそのトラックが事故をおこせば？しかしそんなことは起こらなかった。でも３分後のことはわからない。３秒後のことも。(p.270)