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真・現代猟奇伝 の商品レビュー

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2023/11/21

「真・現代猟奇伝」 実際に起こってしまった、女子高生コンクリ詰め殺人、混血少年連続殺人事件、中部(名古屋?)妊婦切り裂き殺人の3つの事件の残酷さを伝えるために描かれた、みたいな触れ込みの作品。後半はすこし荒っぽい構成でただ描きたかっただけなんじゃないか、と思ってしまう。やっぱりコ...

「真・現代猟奇伝」 実際に起こってしまった、女子高生コンクリ詰め殺人、混血少年連続殺人事件、中部(名古屋?)妊婦切り裂き殺人の3つの事件の残酷さを伝えるために描かれた、みたいな触れ込みの作品。後半はすこし荒っぽい構成でただ描きたかっただけなんじゃないか、と思ってしまう。やっぱりコンクリのやつだけは別格と言うか、とにかく悲惨で見ていられなくなる。 「そこの肉片に告ぐ」 国家反逆罪で処刑される母と、その光景を見るように言われた娘。母の体が淡々と解体されていき、最後は細切れの肉片になって、それの詰まった袋を手に娘は施設から去っていく、それだけ。だけどかなりインパクトはある。シンプルな絶望感がまたなんとも言えない読後感を産んでいて、変な言い方をすれば綺麗にまとまっている。 「Angel」 苦痛やストレスが快感に感じられるよう脳を手術された少女が、頭のおかしい医者たちに暴虐の限りを尽くされつつも「気持ちいい」みたいなイカレ展開が続く。最終的にその少女は死に、医者は新たな少女を改造する… 「ゆめいろハンバーグ」 恐らく食料が足りなくなった地球の話で、高齢の人は国の運営する「センター」と呼ばれる場所で解体され食用の肉になっている。主人公は借金などを返すためにいやいやそこで働いており、差別とかもあるようでセンターの人間ってだけでレイプされたりする。かなり病んでしまい、仲の良かった男の子に不満を言いながら殴りかかる。病んだとしても、主人公はセンターで働き続ける。だって人間、どんなにいやでもお腹はすくから。 グロというよりは精神的にキツい描写にページが割かれていた印象。

Posted byブクログ