オーイメメントモリ(1) の商品レビュー
雑誌「ダ・ヴィンチ」'99年11月号から04'年5月に連載されたコミックエッセイの単行本化である。 主人公である瀕死のエッセイストが、毎回様々なスポットに足を運んでは「メメントモる(「死を想う」の意味らしい)」という内容だ。しかしそこはしりあがり寿氏、時...
雑誌「ダ・ヴィンチ」'99年11月号から04'年5月に連載されたコミックエッセイの単行本化である。 主人公である瀕死のエッセイストが、毎回様々なスポットに足を運んでは「メメントモる(「死を想う」の意味らしい)」という内容だ。しかしそこはしりあがり寿氏、時にシュールに、時にベタに、あまりに下らないギャグを挟みつつ、それでも読者の意識を鋭くつっつきながら、僕らにも「メメントモれ(死を想え)」と訴えかけてくる。 渋谷、原宿、新宿、秋葉原…。焼肉店や占い師や男性用エステ、性器バー(本当にあるのだろうか?)など、その時話題になっていた場所を尋ねながら、瀕死のエッセイストは今を生きる人々の背中に死を発見する。基本的に流行のスポットを紹介しているのだが、全編を通じて、一過性の流行など死の前には意味がないのではないか、というメッセージを感じる。 連載中にはあの同時多発テロもあった。それをテーマにした回もある。その他にも戦争や犯罪など、不条理な死を扱った回も数多い。かと思えば自殺を追って富士の樹海を訪れるシーンもある。 なぜ人は死ななくてはいけないか。死とは何か。死者は何を感じているのか。 霊能者や死者も多数登場。死と生の合間を自由に行き来し、死を徹底的に“ネタ"にすることは生きる事をネタにすることだ。 死の正体を求め続ける瀕死のエッセイストは最後に何を見るのか。巻末には“生”を徹底的にネタにした描き下ろし「元気なエッセイスト」を収録。 普段忘れがちな「死」について笑いながら考えてみるのはなかなか貴重な時間だ。
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文芸雑誌?「ダ・ヴィンチ」でずーっと(今も)連載されていて、ずーっとコミック化を待っていた漫画。 「瀕死のエッセイスト」と同じ人が主人公。 瀕死だけど粘り強く 生と死について時におかしく、時に哀しく語ってくれてます。
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ダ・ヴィンチで連載している作品です。毎月楽しみ!世間で話題になっている事を毎回するどくテーマにし、生と死を混ぜ合わせ、笑わせてくれます。
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「死」を描くことに一つの道を見出したわけですよ、しりあがりは。一つのツールとして、「死」は壮大で、だけどとても身近で。ニヒルですよ。どこまでもニヒルです。装丁がこれまた凝ってていいです。勿論、祖父江さんです。(06/11/20)
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メメントモリ…死を想え ラクーアや109、モー娘コンサート、サッカーW杯など様々な場所やイベントで、 死を想う…といった重いテーマが軽妙なタッチで描かれています。 普段あまり意識しない「死」というものが、実はとても身近にあって、それを想う事で「生」が見えてくるのではと感じました。...
メメントモリ…死を想え ラクーアや109、モー娘コンサート、サッカーW杯など様々な場所やイベントで、 死を想う…といった重いテーマが軽妙なタッチで描かれています。 普段あまり意識しない「死」というものが、実はとても身近にあって、それを想う事で「生」が見えてくるのではと感じました。 しかし「性器バー」なんつーモノがこの世に存在する事を初めて知りました。
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