自虐の詩(文庫版)(下) の商品レビュー
幸や不幸では測ることのできない人それぞれの人生の意味がある、というメッセージは力強く響き、弱いところのある人間(誰でもそうだけど)の自虐の闇の描かれっぷりは尋常ではない。傑作だと思う。 でも、泣ける!=いいよね!というような(帯にも書いてある)感想からは、DVと共依存の問題を愛情...
幸や不幸では測ることのできない人それぞれの人生の意味がある、というメッセージは力強く響き、弱いところのある人間(誰でもそうだけど)の自虐の闇の描かれっぷりは尋常ではない。傑作だと思う。 でも、泣ける!=いいよね!というような(帯にも書いてある)感想からは、DVと共依存の問題を愛情の一般形態に位置づけ処理している感じが感じられ、それではあかんのでは?と思った。 重いテーマをきちんと描いて伝えている作品だからこそ、読者は自分の心を見つめ、言葉を尽くして、この作品の肝が何であるかを考えることが大切だよなー。真面目すぎかな?
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後半も読破。 正直どこで感動するのか、泣けるのか。 私にはそのポイントがわかりませんでした。 もちろん上より下の方がお決まりパターンでない話も多くなり面白かったですが、それでも後半の落ちになる部分もありきたりな、べたな展開。 昔の亭主関白、家に入る妻という家庭像を描いている人は...
後半も読破。 正直どこで感動するのか、泣けるのか。 私にはそのポイントがわかりませんでした。 もちろん上より下の方がお決まりパターンでない話も多くなり面白かったですが、それでも後半の落ちになる部分もありきたりな、べたな展開。 昔の亭主関白、家に入る妻という家庭像を描いている人は何か感動するのかもしれません。 私にはただただクズの男と、それに利用されるばかな女という構図にしか見えませんでした。
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すごーく久しぶりの再読(再再再読くらい?)。やっぱりすごい。同じようなのを他に思いつかないもの。これがバブルの頃の「オヤジ雑誌」に連載されてたなんて、まあ本当に奇跡のようだ。 「号泣した」という感想をよく見たが、私は泣かなかった(熊本さんが家族でいるシーンにはこみ上げてくるもの...
すごーく久しぶりの再読(再再再読くらい?)。やっぱりすごい。同じようなのを他に思いつかないもの。これがバブルの頃の「オヤジ雑誌」に連載されてたなんて、まあ本当に奇跡のようだ。 「号泣した」という感想をよく見たが、私は泣かなかった(熊本さんが家族でいるシーンにはこみ上げてくるものがあって危ないけど)。でも、ずーんと胸の深いところに沈んで、そこにずっとあるような気がする。
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熊本さんとのエピソードがほんとに良かった。貧困を共有できる存在が登場することで、作品が力強くなったと思う。また幸江の中学時代を描いたことで作品に奥行きが出来て、ラストは感動した。
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わけがわからない泣き方をさせられた。 それはきっとこの作品が、丁寧に、計算して、泣かせるように作られたものではないからだろう。それも4コマ。なんだこれ。こういうのは読んだことない。 計算なら、こっちからも仕組みを推察できる。これは無理。こういうのは、他にない。 なぜだろう。これが...
わけがわからない泣き方をさせられた。 それはきっとこの作品が、丁寧に、計算して、泣かせるように作られたものではないからだろう。それも4コマ。なんだこれ。こういうのは読んだことない。 計算なら、こっちからも仕組みを推察できる。これは無理。こういうのは、他にない。 なぜだろう。これが生活そのものだから、なのだろうか。
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「マンガは哲学する」からの自虐の詩。映画を見て以来、ずっと読みたかった原作。とにかく、この作品には愛を感じています。大好き。
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映画版が放送してたので再読。 なんど読んでも泣く。泣けるマンガといえばこれ以外あり得ない(異論は認めない)。 泣けると言っても、泣きの要素は上下合わせて550ページのうち最後の50ページみしかない。9割以上は生活力皆無のチンピラ男とそんな男に金をむしられながらも尽くす依存女の生活...
映画版が放送してたので再読。 なんど読んでも泣く。泣けるマンガといえばこれ以外あり得ない(異論は認めない)。 泣けると言っても、泣きの要素は上下合わせて550ページのうち最後の50ページみしかない。9割以上は生活力皆無のチンピラ男とそんな男に金をむしられながらも尽くす依存女の生活を描く。二人の生活は明らかに底辺であり愚かと言ってもいいくらいに計画性も将来の展望もない。絵に描いたように自業自得な下流の生活である。 しかし、その9割があるからこそ最後の1割が輝く。どんな経路を辿ろうとも、どんなに愚かしく惨めであろうとも、今生きてあることそれだけでそれまでのすべては肯定されるし、そしてこれから先も生の続くかぎり肯定される。美しいばかりではない、逆に困難と痛々しさに満ちたものであるからこそ、生は無条件に肯定される。
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上下巻最後まで読んでこの作品の凄みを識ることになる。人の幸せはその人にしか分からない。だから他人の人生を尊重したい。
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ある女の人生を描いた大河4コマ漫画(!) 上巻では、不幸が全身に染みついたような女と、 飲んだくれてばかりのろくでなしDV男の貧乏くさい暮らしが描かれるが、 割れ鍋に綴じ蓋というのか、 なんだかんだいって仲がいいことが段々わかってくる。 でも、それは共依存といったネガティヴなニュ...
ある女の人生を描いた大河4コマ漫画(!) 上巻では、不幸が全身に染みついたような女と、 飲んだくれてばかりのろくでなしDV男の貧乏くさい暮らしが描かれるが、 割れ鍋に綴じ蓋というのか、 なんだかんだいって仲がいいことが段々わかってくる。 でも、それは共依存といったネガティヴなニュアンスではなく、 二人が(どうしようもなくカッコ悪いけど)ベストパートナーだという意味。 下巻では、そんな女の少女時代、 これまたろくでなし男である父親との悲惨な生活が明かされ、 個性的過ぎる友人・熊本さんの強烈なキャラにも圧倒される(笑) 人生とは、幸福とはなんぞや? という話をギャグにくるんで、最後は読者の涙腺を決壊させる、 あまりにも「やり手」過ぎる作者の手腕に唖然とした逸品。
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上司に勧められて読みました。 「下巻が凄いから!」とのことでしたが、確かに上巻を読んだだけでは、まさかこんな展開になるとは想像もつかず。 ギャグとか四コマとか、ジャンル区別では計れない凄さがありました。 自分の人生経験が浅いので実感が沸いてこない部分もありましたが、それでも胸に迫...
上司に勧められて読みました。 「下巻が凄いから!」とのことでしたが、確かに上巻を読んだだけでは、まさかこんな展開になるとは想像もつかず。 ギャグとか四コマとか、ジャンル区別では計れない凄さがありました。 自分の人生経験が浅いので実感が沸いてこない部分もありましたが、それでも胸に迫り来るものがありました。読み終わったあとは、ちょっとだけ自分のまわりの世界が好きになれます。
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