フロイト1/2(文庫版) の商品レビュー
川原泉の初期作品集。 表題作はそうでもないが、まだストーリーも台詞回しもあまり洗練されておらず。 川原泉らしさは何となくあるものの、どことなく大島弓子っぽい感じもする。 後の作風より、いわゆる「正統派少女漫画」に頑張って寄せてる感じ。
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ユング・フロイト氏のお名前をこちらで知りました。 河原氏の漫画は、漫画であって漫画でない。 下手な小説より読み甲斐があり、変な辞書よりよっぽど為になります。 情報量ハンパ無い。。え?わたしの頭が弱いせい?
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素晴らしき川原わーるど。 なんかタテマエには「川原泉的不思議哲学世界」なんて書いてあるけど、全然哲学なんかじゃない。 つまり、楽しくわいわい、明るく前向きに、みたいな社会の風潮から外れてる人の日常のファンタジーを書いただけなんだな。 このマンガが出たのは1996年。今でこそロハス...
素晴らしき川原わーるど。 なんかタテマエには「川原泉的不思議哲学世界」なんて書いてあるけど、全然哲学なんかじゃない。 つまり、楽しくわいわい、明るく前向きに、みたいな社会の風潮から外れてる人の日常のファンタジーを書いただけなんだな。 このマンガが出たのは1996年。今でこそロハスとかスローライフとか、ずいぶん市民権を得たけど、そういうのがまだ珍しかった頃のマンガだから、新鮮だったのだ。逆にいえば、今読むとすごくしっくりくるお話なんだよねぇ。
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松丸本舗でポツンと並んでいるのを見かけて、久々に。 フロイトさんが語り手で、"夢の共有"を題材にした物語、、 なんて言うと堅いですが、肩の力を抜いて読めます。 初めて読んだのは20年以上前ですが、どこか哲学的なのは相変わらず。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表題作の『フロイト1/2』は、夢とは何だろう…ということを主題にした川原さんの代表作の1つでとっても素晴らしいです。 彼女のギャグも最高! …なんだけど、一緒に収録されている他の作品(すべて初期のもの)はかなりイマイチ。 漫画家さんも努力と経験で花開くんだなぁ…と思わせてくれた1冊でした。 『フロイト~』は☆5つだけど、他との総合で☆3つね(笑)
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表題作と、初期作品の短編集。 皆さんご存知、精神分析学・深層心理学の本家本元フロイトじいさん。 死んで時間も空間も越えた、魂だけの存在になったフロイトは・・・。日本の伝統、提灯の魅力に引き込まれ・・・。 小田原城で自前の手作り提灯売ってるんだよ~ん。 っていう、いかにもふざけ...
表題作と、初期作品の短編集。 皆さんご存知、精神分析学・深層心理学の本家本元フロイトじいさん。 死んで時間も空間も越えた、魂だけの存在になったフロイトは・・・。日本の伝統、提灯の魅力に引き込まれ・・・。 小田原城で自前の手作り提灯売ってるんだよ~ん。 っていう、いかにもふざけた設定ですが、本当に良い話で泣けるんです、これが。 表題作以外には「たじろぎの因数分解」、「真実のツベルクリン反応」、「メロウ・イエロー・バナナムーン」等々。 僕は「花にうずもれて」が好きですね。
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たじろぎの因数分解…デビュー作とは思えない!さすが川原教授。「たじろぎの因数分解」なんて題名、普通デビュー作で出てこない。題名聞いてどんなストーリーか想像がつく人がいるだろうか。川原作品はどれも読んだ後、何とも幸せな気持ちになる。デビューからそれは変わらない。
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10年前に、「東」「西」と書かれた小田原提灯を買った少女と青年。 それっきり別々の生活を送っていた二人が、ひょんなことから再会すると、2人は同じ夢を見るようになる。 ・・・ってかくとものすごぉくロマンチックな雰囲気ですが、そこはカーラ教授風味が足されて、コメディ&哲学的...
10年前に、「東」「西」と書かれた小田原提灯を買った少女と青年。 それっきり別々の生活を送っていた二人が、ひょんなことから再会すると、2人は同じ夢を見るようになる。 ・・・ってかくとものすごぉくロマンチックな雰囲気ですが、そこはカーラ教授風味が足されて、コメディ&哲学的な物語が繰り広げらる表題作。 短編集なので、デビュー作「たじろぎの因数分解」(数学少女マンガ!こんなのでデビューするか?)も収録。 私が好きなのは感情を表に出すと花を出してしまう特異体質の少女の初恋を描く「花にうずもれて」です。
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普通の単行本は持っているけれど、一緒に入っている他の話が読みたくて借りてきた。 相変わらずの川原ワールドで楽しめた。 兄同士がライバルで、妹同士が大親友で、互いの兄と付き合うことになった話が面白かった。 こういう「ずっと変わらない味」的な本は、読んでいてほっとするなあ。
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小田原城で霊体となったフロイトから一対の提灯を買った梨生と弓彦は夢を共有するようになる。そして時は流れて… 穏やかな作風でぼやかされているが、登場人物の境遇や内面的なドラマはなかなか壮絶でしんどいものである。 ちょっと普通の人の感覚とはズレているほどにのんびりした梨生の性格に救わ...
小田原城で霊体となったフロイトから一対の提灯を買った梨生と弓彦は夢を共有するようになる。そして時は流れて… 穏やかな作風でぼやかされているが、登場人物の境遇や内面的なドラマはなかなか壮絶でしんどいものである。 ちょっと普通の人の感覚とはズレているほどにのんびりした梨生の性格に救われる。 「人と生まれたからにはいい夢を見るんだよ・・・」というフロイトの言葉が作品全体を見通す。 併録作品は時代を感じさせるものが多く、絵柄もまだ川原泉さんらしいデフォルメが少ない。 私は「真実のツベルクリン反応」が好き。
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