ロングロングケーキ(文庫版) の商品レビュー
意図せず、生きることについて考えさせられる本を手にしています。 わたしも、自然の一部だと、もう少しで思えそう。
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「庭はみどり川はブルー」を白眉とするように、 やはりジェントル・ゴースト・ストーリーがすばらしい。 「秋日子かく語りき」も同様。 あとがき漫画の「くそ度胸だね」には笑った。
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大学時代から私の周りのインテリジェンスな人たちは一様に漫画を愛していることが多く、本作も友達が教えてくれた。 文学的で哲学的で美しい童話のようでもあって、ぐっと引き込まれた。登場人物がみんなべらぼうにかわいいし、ピュアで、愛しい。それからちょっとSFチックな雰囲気もある不思議な世...
大学時代から私の周りのインテリジェンスな人たちは一様に漫画を愛していることが多く、本作も友達が教えてくれた。 文学的で哲学的で美しい童話のようでもあって、ぐっと引き込まれた。登場人物がみんなべらぼうにかわいいし、ピュアで、愛しい。それからちょっとSFチックな雰囲気もある不思議な世界観。一度では理解しきれないので、手許に置いて生涯に渡って何度でも読み返したいなあと思った。
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ちょっとSFっぽい6つの作品集。夢と現実を浮遊するような不思議な世界観が楽しめた。どれもすばらしいけど、表題作と「ジギタリス」が特に好き。予知夢とか宇宙人とか憑依とか飽きさせない内容に満足。
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イチ押しは「庭はみどり川はブルー」(1987年)。 死ぬに死なれぬ魂が生者の身体に入って…… というパターンのお話は多々あると思うけど、 本来自分のものではない肉体を動かそうとしても 思うに任せず歯痒くてイライラするとか、 最終的にはやっぱり成仏する方向で、 束の間、二人分の精神...
イチ押しは「庭はみどり川はブルー」(1987年)。 死ぬに死なれぬ魂が生者の身体に入って…… というパターンのお話は多々あると思うけど、 本来自分のものではない肉体を動かそうとしても 思うに任せず歯痒くてイライラするとか、 最終的にはやっぱり成仏する方向で、 束の間、二人分の精神が ごにょごにょと入り混じる感じになりつつ、 気づいたときには切り離されていて、 結局、死者は彼岸へ消えていくという――。 分離のタイミングは、 遺された側(=身体の持ち主)が、 亡くなった人の死を現実として受け入れた時点、 なんですね。 成仏できない死者の妄執を描きながら、実は、 その死を納得できずにいた家族に気持ちの整理がついて、 ずっと掴んでいたスカートか、エプロンか、 そういったものの裾を放した瞬間、 別れが訪れる……という物語。
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不思議な話が多かった。こうだ、と決めつけちゃいけない話って世の中いっぱいあるよな、と思った。じっくり、少しずつ読むのがおすすめ。
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結末をよく考えると怖いよね、でも何なんでしょう、この幸福感は。表題作と「秋日子かく語りき」「水の中のティッシュペーパー」が大好きです。
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ジギタリス・・・最後の女の子の「ああうれしい ほんとうよね ああうれしい 日曜日ね ええわかった 雨が降っても行くわ 雪が降っても行くわ 嵐でも 雷がなっても行くわ」ってとこが、なんかすごく好き。 庭はみどり川はブルー・・・亡くなって長女に憑依した妻。 ヤギの羊の駱駝の・・・...
ジギタリス・・・最後の女の子の「ああうれしい ほんとうよね ああうれしい 日曜日ね ええわかった 雨が降っても行くわ 雪が降っても行くわ 嵐でも 雷がなっても行くわ」ってとこが、なんかすごく好き。 庭はみどり川はブルー・・・亡くなって長女に憑依した妻。 ヤギの羊の駱駝の・・・きっと親の立場からみたら、とんでもない娘なんだろうけど、娘は幼いころから、殺された飼い犬を思い、心の何かに鍵を閉めてしまっている。子育ては難しい。
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表題作が名作だと思う。 これに限らず、夢と現実、紙一重だけどたしかに現実というあの部分だけを掬っている。すごいなと思う。
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