OZ(完全収録版)(1) の商品レビュー
名作。本棚を整頓しても必ず取り易い場所に置いている、大好きな作品。読むたび映画を観ているような感覚になり、ページを捲る手を途中で止められない。 人間や人工知性や科学についても考えさせられるけど、ドラマとしての部分がすごく面白い話。 大型本の完成度があまりに高いから、満足しきってい...
名作。本棚を整頓しても必ず取り易い場所に置いている、大好きな作品。読むたび映画を観ているような感覚になり、ページを捲る手を途中で止められない。 人間や人工知性や科学についても考えさせられるけど、ドラマとしての部分がすごく面白い話。 大型本の完成度があまりに高いから、満足しきっていて完全版が出てるのを知らなかった… 完全版は5巻構成になり、2・3・4巻末に大型本未収録の番外編がひとつずつ。個人的に好きなネイトが深掘りされていて良かった。3巻のプロットノートの著者による解説も興味深かった。 あと、これは実際比較してビックリしたのだけど、コマの背景に大幅な加筆修正が入ってブラッシュアップされている。人物の表情にもほんの少しだけど手入れや修正がされている。映画のリマスター版みたいだな〜
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小学生で読んだ作品。 樹なつみを集めたくて完全版で購入。 十何年振りに読み返したがやっぱり面白い!!
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世界が核によって崩壊したその後・・・のお話。それが1990年。たしかにそれ以前、いつかは第三次世界大戦が起こり、核兵器によって人は滅びるのではないか・・・21世紀なんて夢のまた夢・・・みたいな話はいくつもありました。しかし、色々なことはありつつも人は滅びることもなくこうして営みを続けている。不思議な気がします。傭兵の武藤。天才少女フィリシア。フィリシアの兄リオンが作った1019と1021。傭兵仲間のネイト。フィリシアノ姉、ヴィアンカ。OZを目指す旅ヘ
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オズの魔法使いにそれとなくなぞらえた登場人物。少女漫画ですが立派なSFもの。お薦めしたい。機械と心、少女と傭兵。
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3巻で完結だと思って(書店にそれだけしかなかったので)買ったら実は5巻完結で、一部品切れだったという……。なのでこの版で3巻まで読んで、残りはジェッツコミックス版を図書館で借りて補完したわけ。ああ最後まで読めてよかった……。 すっごいカッコイイ。面白い。最後まで読んで最初から読み...
3巻で完結だと思って(書店にそれだけしかなかったので)買ったら実は5巻完結で、一部品切れだったという……。なのでこの版で3巻まで読んで、残りはジェッツコミックス版を図書館で借りて補完したわけ。ああ最後まで読めてよかった……。 すっごいカッコイイ。面白い。最後まで読んで最初から読み返してみたら、メインキャラクターの変貌ぶりにびっくりする。読んでる途中は自然に感じたのにな。それくらいキャラクターが徐々に変化していく様子が丁寧に描かれてたり、要所要所のエピソードが痺れるかっこよさだったりするんだが(1024とネイトはいいね~)、基本プロットが1本ぴしっと通ってて、終盤に伏線が回収されておーっと思ったりする。 こんど舞台になるみたいだし、コミックスの増刷を…お願いします白泉社様。 ロボットの技術も進歩したし、冷戦は終わった。それでも「人間ってなんだ」とは今も問い続けられていて答えはたぶんそう簡単に出ない。 「人間に近づく事とは…より不完全なものへとなっていく事なのでしょうか…」1019が言う場面は印象的。まさに正鵠を得ているのかも。 男も女も機械も無造作にタラしこむ童顔軍人・ムトーのキャラ造形はほんとちょっとズルイ。作中、私はヴィアンカに共感する点が多々ありましたねえ(笑)。世が世なら彼女がいちばん幸せになれるタイプなのに、戦国時代に生まれたばっかりに。
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定期的に読みたくなる漫画。 SF映画を観ている気分にさせるほど、とにかくスケールがでかい。 初めて読んだときは、物語終盤から全身が鳥肌が立つほど、ドキドキしながら読んだ記憶がある。 絵柄に好みが分かれるかもしれないが、一度に全巻大人買いしても絶対に後悔はしないだろう。
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まさにSF少女漫画の至高。世界観、心理描写、キャラの魅力…なんて強力な3点セット!1019がほんといいキャラすぎてもうね…ストーリーから読み取れる感情の機微が絶妙で、私は何度読んでもあの場面で泣いてしまう。 あとは獣王星のレビューも参照で(笑)。
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最初から最後まできっちり面白かった。魅力的な登場人物たちが話をぐいぐいひっぱっていってくれる感じ。特に面白いというか興味深かったのが19。お金があったら家の本棚に置きたい。
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これを少女漫画で描いたこと(それも二十年近くも前に!)にまず驚いた。 第3次世界大戦勃発、大規模核爆発によって不毛の大地が広がり、かつての国境線は消滅、あらたに線が引かれ、領土・資源を争う日々――OZ(オズ)と呼ばれる秘密科学組織の存在を探し求める若き軍曹と天才博士少女、そしてアンドロイド。 設定はSFによく見られるけれど、脇を固めるエピソードが豊か。 ネイト・・・! それに、最後のムトーが19に救われたことを示唆する場面は、ぐっときた。人間とアンドロイド(A.I)を隔てるものとは。 樹なつみの作品は、花咲ける青少年もそうだったけど、一般的に少女漫画で描くようなテーマではないのに、中学生でもすぐに入っていける魅力がキャラクターにある。 もっと長編でもよかった。 それにしても、夢の欠落した存在をOZと命名したことに、作者の反抗的で皮肉な優しさを感じた。
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ムトーはかっこいいですね。「ムトー」も「洋」も「サージェント」も、呼び方全部がかっこいい気が。 フィリシアの姉ちゃんが切ないなぁ。出来の良すぎる兄と妹。 ネイトとアンドロイド(番号忘れた。1012だっけ?)の話も好きです。 ラストは秀逸ですね。
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