少女・ネム(1) の商品レビュー

木崎ひろすけ(著者)

2013/02/16

一巻だけ読んだ。
初めにラーメン屋から始まるんですけど、
ここで頭に過ぎったのはレミィの美味しいレストラン。
面白かったなぁと思ってたけど、タマフルで誰かが
ネズミが厨房にはいるとか無理！営業許可取り消されちゃうよ！
と言っていたのを思い出す。
うん、動物とか亜人が料理するのを楽しめなくなってる、私（笑）
多分ネコだし。毛玉とかゲロとかするのかしらと余計なほうに溝を拡げる始末。

主人公のネムは引っ込み思案、漫画のペースもそんなかんじ。
あんまり惹かれる所がないかなぁ。
でも、ラーメン屋の椅子がしっぽ穴あるんですよ！素敵！
あとは女子校の生徒がしっぽにミサンガだか付けてた。電話の受話器もちょっと大きいの…かもしれない。
まぁ、別に猫的な人に重きがあるわけではないんですけど。
多分元からこういう絵の方なんだろう
ななちゃんがいたので名古屋の人なのかなあ。

2013/02/05

myベスト漫画の一冊です。

漫画を描くのが好きな少女ネムは、断筆状態の漫画家ゴローと出会い恋心を抱く。
ゴローはネムの漫画を見て、今の自分にこんな作品が描けるのか悩み、姿を消す。
そしてネムも高校卒業後、ゴローを追い東京？へ…。

登場人物は全て猫耳(というより宮崎アニメの犬のホームズの猫版というべきかな)。
スクリーントーン無し、アシスタント無し、ホワイト修正無しの一発描き！だったそうで、この絵は本当に驚異的です。

アスキーのコミック誌の連載を読んで衝撃を受け、単行本１巻を購入しましたが、続きが発行されることはありませんでした。
それもそのはず、作者の木崎ひろすけさんは、少女・ネムを含めた３作品をそれぞれ１巻づつ出して、３５歳の若さで亡くなっています。

アスキーからでた単行本ではネムの上京前まででしたが、復刻版ではその後の話も掲載されていて、内向的なネムの都会での生活があまりに切なくて辛い。
続き描けなくなってもしょうがないと感じる。

おそらく機会は少ないと思いますが、古本屋で見かけたら、ぜひ手にとってもらいたいですし、こういった作品こそ電子書籍化して、絶版無しで後世に残してほしいと切に願います。

2009/10/04

漫画　「A・LI・CE」の作者。漫画家を目指す少女、ネムの出会いと成長の物語　未完。２００１年にエンターブレインから増補版も出ている。これから、と言うところでの作者の死が、本当に惜しまれてならない。