大阪ハムレット(1) の商品レビュー
おねいさんの強いおすすめを受けた一冊。 確かにイイ! 泣ける。 塩辛みたいにちびちび読みたい感じや。
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ゴマちゃんの人、こんな絵柄になっちゃったのか。話は面白いんだけど、関西弁が分からないところが結構ありました。
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剃り込み入った大阪の高校生がハムレット的立場にあったら、という感じの短編集。スノッブさから程遠い世界なので、ハムレットな主人公もアグレッシブです。 アシベやエンヤとは毛色が異なりますが、ユーモアやキャラクターへの愛情は相変わらず。
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大阪で暮らす、クセのある子どもや大人たちの哀歓。なんやけど、適度にええかげんで、おおらかで、すぐ発散するし、わりとなんでも受け入れてまうんで、めちゃくちゃ深刻には(いまんとこ)なってへんとこが大阪らしいんかもね。地元民としてはなんとなく気分はわかるかもしれへんです。 ■簡単な単...
大阪で暮らす、クセのある子どもや大人たちの哀歓。なんやけど、適度にええかげんで、おおらかで、すぐ発散するし、わりとなんでも受け入れてまうんで、めちゃくちゃ深刻には(いまんとこ)なってへんとこが大阪らしいんかもね。地元民としてはなんとなく気分はわかるかもしれへんです。 ■簡単な単語集 【アイコ】三十歳。子どもができないことに悩んでる。 【久保行雄】→ユキオ 【潤弥】ヒロくんのおばあちゃんが住む島の少年。ヒロくんに一目惚れした? 【波江】伊藤波江。十九歳の海女。潤弥の近所のお姉さん。 【ヒロくん】松田宏基。小学四年にして「女のコになりたい」とカミングアウトした。 【ヒロくんのおかあちゃん】優しい。 【ヒロくんのおばちゃん】故人。アキちゃん。父の妹。ヒロくんが大好きだったおばちゃん。かわいいカッコが好きだった。 【ヒロくんの担任】たぶん福田正宣の兄。 【福田正宣】久保行雄の担任。「りゅうのすけ」というあだ名は吉本さんトコのハムスターに似てるから。 【マーくん】中学生やけど大学生くらいに見える。側溝にハマりそうになったお姉さんを助けてデートすることになった。 【マーコ】松田宏基がシンデレラをすることになった劇で王子様役になった女の子。宝塚の男役になりたくて練習している。 【松田宏基】→ヒロくん 【みっちゃん】アイコの同窓生。 【美濃】松田宏基を応援してくれたクラスメート。 【ユウさん】六年生のボス。ヒロくんのことを「こいつカッコエエやん」と言ってくれた。 【由加さん】マーくんが助けたお姉さん。二十三歳。プライベートでは甘えん坊。 【ユキオ】久保行雄。ヤンチャな中学生。ハムレットやなぁと言われて読み始めた。八重歯あり。 【ユキオのおかあちゃん】父の死後おっちゃんといっしょになった。看護師。スナックでも働いている。 【ユキオのおっちゃん】父の死後おかあちゃんといっしょになった。ユキオは意外になついてる。 【ユキオのお父ちゃん】故人。ユキノリという名前。あだ名は「干しネズミ」。 【善江】アイコの夫の妹。ヨシ君を連れて出戻ってきた。 【ヨシ君】アイコの夫の妹の息子。気を使う優しい子でもだが学校では(たぶん)ヒロくんをいじめた子でもある。
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「ボク、女の子になりたいねん」 表紙の左下のコマのとこでグッ…ときました! 世の中の偽善やらを敏感に感じちゃう人は これ、しっくりくる短編集だと思いますよ
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関西人、大阪府民なら完全「こんな奴おるおる」ってなる人情漫画! 意外とストーリーの登場人物が繋がってたり。 ひとつひとつの物語は重いのに、 底辺から突き上げる明るさのおかげで読んでて笑う。 でも人情ものに弱い人が読むとすぐ泣けてしまいます。 とくに、下の兄弟ができる話は 暗いの...
関西人、大阪府民なら完全「こんな奴おるおる」ってなる人情漫画! 意外とストーリーの登場人物が繋がってたり。 ひとつひとつの物語は重いのに、 底辺から突き上げる明るさのおかげで読んでて笑う。 でも人情ものに弱い人が読むとすぐ泣けてしまいます。 とくに、下の兄弟ができる話は 暗いのに明るすぎて、泣きながら笑えます。 顔がぐちゃぐちゃになるので 電車で読むのはオススメしません。笑
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映画を見たばかりで比較しながら読むと面白い。次男のユキオ君は原作でもいい味です。けど映画のほうがいい。性同一性障害のヒロ君のエピソードでは、映画ではシンデレラの舞台を無理やり感動の場面にもっていってたが原作ではそうした必要がないのであっさりしていて好感だ。 目と目の間が広いヘタウ...
映画を見たばかりで比較しながら読むと面白い。次男のユキオ君は原作でもいい味です。けど映画のほうがいい。性同一性障害のヒロ君のエピソードでは、映画ではシンデレラの舞台を無理やり感動の場面にもっていってたが原作ではそうした必要がないのであっさりしていて好感だ。 目と目の間が広いヘタウマなタッチは登場人物のエキセントリックなキャラとよくあってゆるい面白い世界が広がっている。 ただまぁあえて入らなくてもいい世界で他に読むものがないときに読む程度ですかね。 『ハムレットなんかグジグジウジウジのただの甘えんぼちゃんやんけ!』
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最近、漫画ばかりだなぁ。図書館で見つけて1巻だけ読む。変わった漫画ばかり借りてくるねぇと家族のヒトに言われる。この作家さんの本を読むのは、はじめてだ。予備知識が無いので、かえってストレートに伝わってきた。3巻くらいまで出ているのか、つづきが気になるなぁ…
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森下作品の進化は凄い。悪意ギリギリの善意、そして根底には人間に対する大きな愛が、そこにある。大阪を舞台にした様々な男女の悲しくもおかしい生活。
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森下裕美は、「少年アシベ」や、「ここだけのふたり」のように、毒を薄めて一般ウケするマンガがかける人です。もちろん、そのなかで、「そうとしか生きられない人間」をいれていくことで、オブラートに包みながら、いろんなメッセージを込めていく。 でも、それは伝わりにくい部分もあったのかもし...
森下裕美は、「少年アシベ」や、「ここだけのふたり」のように、毒を薄めて一般ウケするマンガがかける人です。もちろん、そのなかで、「そうとしか生きられない人間」をいれていくことで、オブラートに包みながら、いろんなメッセージを込めていく。 でも、それは伝わりにくい部分もあったのかもしれません。でも、いろんな人に読んでもらうという意味では、あのかわいらしい絵柄は、とても、武器になっていたと思います。 「大阪ハムレット」は、今まで武器にしていたもの、特に「かわいい女の子」が、使われていません。 女の子の顔をソーランアレマみたいに記号的な「美人」に描くのは、この人にとって、きっとそれほど大変なことではない。でも、あえて、今回は、そうではない絵柄を選んでいます。 なんだろう、今回の絵柄と「アシベ」の絵柄の1番の違いは……鼻があることかな? それでも、けっして「美人」ではなくても、「魅力的」に人を描くことに成功していると思います。 例えば、宏樹がアキおばちゃんに向ける視線。素敵に見えるというのは、人の外見だけのことではないなぁとよくわかります。 だから、武器を捨てでも描きたかったこと、捨てないと描けなかったことがあるのだろうなと思います。 「大阪ハムレット」には、今までのかわいい森下裕美ではかかれなかった、生の感情がかかれています。 アキおばちゃんは、見る人が見たら、すぐに病気の名前がわかってしまう。そういうリアルなかき方がされているし、「名前」や、「恋愛」の相手に嫌われないかという不安、痛み、どれもけっこう、きついものです。 もちろん、大阪という舞台設定、どくどくの話の運びで、優しく包み込む雰囲気で、重くはなりすぎないのですが……。 そういえば、「少年アシベ」の絵柄になる前、「23のさかな」という不思議な物語を森下裕美はかいていて、ふっと、それを思い出したりしました。
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