彼方から(文庫版)(6) の商品レビュー
ラチェフ様が好きだ。 「だが どんなに上りつめようと この欠落感は消えなかった」うんうん、気づいているんだね。でも、自分でどうしたら良いかわからないんだ。 なんて人間臭い、なんて向上心のある、なんて淋しい人なんだろう。育つ過程で歪んでしまったのか、歪みごと受け入れてくれる人...
ラチェフ様が好きだ。 「だが どんなに上りつめようと この欠落感は消えなかった」うんうん、気づいているんだね。でも、自分でどうしたら良いかわからないんだ。 なんて人間臭い、なんて向上心のある、なんて淋しい人なんだろう。育つ過程で歪んでしまったのか、歪みごと受け入れてくれる人との出会いがなかったのか。イザークとの違いは、どこだったんだろう。 考えて、考え抜いて、上を目指して、でも満たされない。今のお気楽アニメの主人公にはない、悩む姿に感動を覚える。 いや、主人公と光の方向の方が理解はできるけど、強い心の持ち主って、自分には無理だと。共感できるのはどっちかという話です。
Posted by
- 1