アラバスター(文庫版)(1) の商品レビュー
手塚治虫が描くと『透明人間』はこうなる!アラバスターのモデルは“もっとも偉大な黒人アスリート”(アマ・プロで世界一となり、徴兵忌避でタイトル剥奪されて全盛期を無為に過ごしてのちチャンピオンに返り咲いた)ムハメド・アリか(人種差別に直面して、河にローマ五輪の金メダルを投げ捨てたと自...
手塚治虫が描くと『透明人間』はこうなる!アラバスターのモデルは“もっとも偉大な黒人アスリート”(アマ・プロで世界一となり、徴兵忌避でタイトル剥奪されて全盛期を無為に過ごしてのちチャンピオンに返り咲いた)ムハメド・アリか(人種差別に直面して、河にローマ五輪の金メダルを投げ捨てたと自伝にある)?アメリカの人種差別は公民権運動で激化した。/後半で舞台はアメリカから日本に移り、透明少女・亜美は登場時は純真な心で接すれば善意を返してくれると信じる鉄腕アトムのようなキャラ。しかし育てた女検事が嘘を吐いていたのはよくない。悲劇…「悪のアトム」となっていく。
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透明人間と美醜をテーマにした、乱歩そっくりの舞台の話。 亜美とロック・ホーム、亜美とアラバスターの例のシーンがすごい。 この歪みっぷり。
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1970〜71年に週刊少年チャンピオンに掲載された作品。 手塚治虫が鬱状態の中で書いたものだそうだ。 装丁が良い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
火の鳥復活編では、美醜に依らない不変的な愛を描いたのに対し、本作では美醜そのものの価値観の否定を主題に添えています。価値観によらない不変的なものを信じた前者はハッピーエンド、既存の価値観を否定し自己の価値観を強制した後者はバッドエンド。
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登場する男たち全てが主人公の亜美ちゃんに対してそれぞれ勝手な愛情を押しつけるという酷い話。ロックが鬼畜でど変態。
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作者本人に嫌われていたことで有名な鬱作品。「バンパイヤ」(ロックが悪役で登場するところも同じ)や「MW」同様、徹底的に人間の悪の部分に迫り、誰も救われない暗い作品に仕上がっています。 一部透明になった人間や動物のグロテスクな描写は気持ち悪いの一言。それに加えて、ロックの超ナルシ...
作者本人に嫌われていたことで有名な鬱作品。「バンパイヤ」(ロックが悪役で登場するところも同じ)や「MW」同様、徹底的に人間の悪の部分に迫り、誰も救われない暗い作品に仕上がっています。 一部透明になった人間や動物のグロテスクな描写は気持ち悪いの一言。それに加えて、ロックの超ナルシストっぷりも相当に気持ち悪いです。
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2巻の、亜美が美しいものに対する憎しみを初めて露にするシーンが好きです。目だけしか描かれていないのになんて凄みのある表情をするんだろうこの子は。
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手塚先生自ら「駄作」と言われた本作ですが、勢いと魅力に溢れています。 一見の価値アリ!! 私は手塚先生の漫画で一番好きです。
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人間の狂気、愚かさ、信じる心、それらが全て詰め込まれている。いつもながら手塚作品の奥深さには感心してしまう。子供が読むには手に余るような題材だ。見た目の美しさと内面の美しさ、醜い外見が人の心に及ぼす影響。考えさせられる。
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グロいです。 最初から最後まで悪人ばっかり出てきます。 誰も幸せにならずにラストを迎えてしまう・・・そんなお話。
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