葦の原幻想(文庫版) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
万葉時代の歴史を史実として軸にし、歴史的に記述の少ない人物を絡ませたロマンス&スペクタルものといったところか。 話ごとに時代が行き来していて少し混乱するが、政治ものとしても、恋愛ものとしても楽しめる話だった。 なんとなく、絵が萩尾望都先生に似ていて美しい。
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カラーの絵を見ていると、「百億の昼と千億の夜」のころの萩尾 望都みたいな雰囲気です。 ストーリーは、最初の話とかは、山田 ミネコの「緑の少女」を思い出してしまいました。 あと、少女が一瞬で大人になっている「葦の原幻想」のテーマとかも、けっこう、似たものを感じます。 そして、短...
カラーの絵を見ていると、「百億の昼と千億の夜」のころの萩尾 望都みたいな雰囲気です。 ストーリーは、最初の話とかは、山田 ミネコの「緑の少女」を思い出してしまいました。 あと、少女が一瞬で大人になっている「葦の原幻想」のテーマとかも、けっこう、似たものを感じます。 そして、短編連作で話を続けていって、狂言回しに超能力者(神)たちがいるというのは、なんだか、神坂 智子の「シルクロードシリーズ」を彷彿とさせます。 第1話が掲載されたのが、1984年だから、多分、その辺の作品のというか、作家たちの影響というのはあるのだろうと思います。 それでも、いろいろなものを吸収して、自分独自の世界をつくっているなぁというところは、好きです。 あとの話にでてくる史は、多分、藤原 不比等なんだろうなぁ。 あの人って、イメージ的に、恋をするような人ではないので、これからどうなっていくのかなども、気になります。 短編連作で、いろいろな角度から切り取っていくという形も、この物語にとてもあっているなぁと思います。
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