空気の底(文庫版) の商品レビュー
暗い窓の女が何回読んでも読後感がじんとする 専務を棒で殴るシーンで、血を黒い点々と粘着した線の2種類で何度も棒で殴ったとわかるのが上手いし恐ろしい
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この書籍には16編の短編が収録されているが、いずれも(科学が含まれることもあるが)人間の愚かしさが描かれている漫画です。 基本的にはバッドエンド。
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連作的な短編集,バッドエンド多い。書かれた年代を見るとガロを意識していたのかも(「電話」という作品にはつげ義春を読む主人公がでてくる)。だが、つげ義春の絵のほうが、生に密着している。 つげ義春は好き好んで暗いマンガを描いたわけではない、自己を正直に表現したら暗かっただけなのだ。 ...
連作的な短編集,バッドエンド多い。書かれた年代を見るとガロを意識していたのかも(「電話」という作品にはつげ義春を読む主人公がでてくる)。だが、つげ義春の絵のほうが、生に密着している。 つげ義春は好き好んで暗いマンガを描いたわけではない、自己を正直に表現したら暗かっただけなのだ。 手塚のこの作品には、本来明るい自分が嘘をついているような露悪さが出ている。 ついでに、手塚のことをいろいろネットで検索していると http://meloss.sakura.ne.jp/koubo/talk_in/ で色々と面白い話が。藤子F不二雄の全集が出たときはさすがにおちこんでいたとか、諸星大二郎の絵は描けないだとか、編集の判断で不完全な原稿が載って、それに涙したとか。 すごく人間臭くていい。
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様々な人間のドラマ。ひとつひとつに謎が秘められていて、 「それってどういう意味?」 「ここの秘密は?どうなってるの」 という不思議な気分にさせつつ、何とも言えない深いお話を読んだという読後感。 一話完結もの集。かなりおすすめ。
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読まずに本棚にあったが、久しぶりにマンガでもと思い読んだ。手塚治虫の短編を初めて読んだ。 それぞれ、なかなかドロドロしたストーリーで飽きずに読めた。 読み終わって、手塚作品はSFであることに気付いた。本書が短編のため余計にそう思ったのだろうが、星新一のショートショートを思い出した...
読まずに本棚にあったが、久しぶりにマンガでもと思い読んだ。手塚治虫の短編を初めて読んだ。 それぞれ、なかなかドロドロしたストーリーで飽きずに読めた。 読み終わって、手塚作品はSFであることに気付いた。本書が短編のため余計にそう思ったのだろうが、星新一のショートショートを思い出した。 そういえば、鉄腕アトムも原子力の子。星新一も、科学の悪の側面に視点を置いたショートショートだ。 手塚治虫もマンガを通して、人間のエゴを描き、科学への盲信に対する警鐘を鳴らしていたのだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1995年(初出1968~70年)刊行。知人からの借り本。全体的に一貫したテーマとは言いにくいが、いずれも、一癖二癖ある登場人物の、思いもかけぬどんでん返しが印象的。というより、復讐劇あり、戦争悲劇あり、人類破滅の風刺あり、アダムとイブの如き作品ありと、全く括れないことが著者のストーリテラーの広大な世界を雄弁に語る。◇良い意味での女の業という観点から、「猫の血」「聖女懐妊」を推したい。
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2.1 ジョーを訪ねた男 2.2 野郎と断崖 2.3 グランドメサの決闘 2.4 うろこが崎 2.5 夜の声 2.6 そこに穴があった 2.7 カメレオン 2.8 猫の血 2.9 わが谷は未知なりき 2.10 暗い窓の女 2.11 カタストロフ・イ...
2.1 ジョーを訪ねた男 2.2 野郎と断崖 2.3 グランドメサの決闘 2.4 うろこが崎 2.5 夜の声 2.6 そこに穴があった 2.7 カメレオン 2.8 猫の血 2.9 わが谷は未知なりき 2.10 暗い窓の女 2.11 カタストロフ・イン・ザ・ダーク 2.12 電話 2.13 ロバンナよ 2.14 二人は空気の底に バットエンドが多い連作短編集。 ホラーやミステリも多い。 「夜の声」休日の夜は乞食の格好で街に出る社長が出会った女と恋に落ちるが… 「ジョーを訪ねた男」白人至上主義の差別男が、戦争によって黒人の臓器を多数移植され… 「野郎と断崖」 強盗犯が若い夫婦と赤ん坊を人質に断崖に立てこもるが、衰弱していく赤ん坊に男は…
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殺人者でも情けがあって、人間味がある手塚治虫らしい。悲劇的な結末が多い短編集、公害とか社会問題も取り入れられている。
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ちゃんと読んだ初めての手塚治虫。 風邪をひいて学校を休んだ時、母親が買ってきてくれた。 (内容は明らかに青年誌向けです。) とんでもなくヘビーな内容で知恵熱っぽいモノが出た。 トラウマらしいトラウマはあまりないけど自分で思い出せるのはこのマンガ。 手塚治虫が何度も扱う人種差別、近...
ちゃんと読んだ初めての手塚治虫。 風邪をひいて学校を休んだ時、母親が買ってきてくれた。 (内容は明らかに青年誌向けです。) とんでもなくヘビーな内容で知恵熱っぽいモノが出た。 トラウマらしいトラウマはあまりないけど自分で思い出せるのはこのマンガ。 手塚治虫が何度も扱う人種差別、近親相姦、etcのテーマが網羅されていて「ザ・クレーター」と並ぶ手塚治虫自身もお気に入りのダークサイド短編集の大傑作。 これを機に手塚治虫を買い集めるようになった。
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粒揃い。 有名な作品以外でもやっぱり巨匠なんだなって思う! オチの付け方が上手過ぎる。 全体的にちょっと哀しい気持ちになりがち、 でも綺麗事でまとめてしまわないあたりも凄いんだなあって。 全編通して小粋だわ。
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