ノーマン(秋田文庫版)(1) の商品レビュー
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5億年前には月は地球以上の高度の文明が存在した。侵略者に狙われた月の王子は、超能力を持つ現代の地球人を選び、タイム・スペースワープを用いて召喚する。母を囚われにされた主人公は、月世界で侵略者と戦う訓練を受けるようになるが…。敵・地球の兄としてふるまう月星人、暗躍する敵のスパイ、敵・月星人双方とも個々人で思惑が違う等、登場人物やグループの謎を解き明かす手法で物語は展開。生殖も試験管ベビーのみで、愛、親子関係を持たない月星人には地球人の行動の理由は理解不能と、愛という定量化しえない感情の襞も抉り出していく。 1968年初出。SF小説の歴史には詳しくないが、同時期、あるいはこれより前の時期に、本書ほどの内実を備えたSF小説があったか?。是非知りたいところ。一体、著者の創作の源泉・原点はどの点にあったのだろうか…。
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初めからコレはどうなるのか?という不穏な空気(案内役の謎の男がいい味出しまくり)が漂い展開が読めず、ノーマン始め他のキャタクターたちの動向に目が離せない。冷凍保存された母親との再会にホッと一息。
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文庫2巻分というあまり長い話ではないけれど、その中にかなり濃縮されています。SFもの、戦隊ものが好きな方は読むといいと思います。キャラも一人一人いい味を出しています。
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