BLACK JACK(文庫版)(17) の商品レビュー

手塚治虫(著者)

2023/08/17

これがウワサの…手術で鳥人間になる女の人のエピソードと、馬の脳を移植される少年のエピソード……
でもまさか馬の脳になった少年とその恋人だった雌馬の失踪ENDとは思わなかったからびっくらこいたよね……
ピノコのお姉さんの顔バレとか…あんなに救われそうで救われなかったオチ…つらい……
だからこそ、最終巻のこれであのちぇんちぇいのおうちを守るピノコオチで終幕なのかなって思うと……ジャピノ………ありがとう…………

2019/04/30

犬のかわり 腹膜炎 鳥女 地下街で火遊び 隣国からの密航者 ネバダ州競馬ステークス 胆石 ピノコの危ないお色気も、手塚作品の底に流れる主旋律の一本だ。

2017/06/12

一番最後に家が壊れてしまう。ブラックジャックは天才外科医でありながも、自分自身が不発弾の爆発事故の被害者であり、父親との葛藤があり、人間形成の過程を歩んでいるひとりの人間なのだなと思った。そのなかで、ピノコは、時には娘としてブラックジャックは父親の役割であり、時には恋人として立ち現われ、ときにはコワーカーとして同僚としての側面があって、ブラックジャックの人間を深めるベストパートナーなのだと思った。

2016/04/03

最終巻でも淡々としたもの。

黒男の復讐すべき５人の相手も、結局３人は分からないまま…

一話完結も良いが、長編も読んでみたかった。

2015/09/01

「俺の仕事は人間を治す事だか、死ななくすることじゃない」という「不死鳥」批判が印象的。結局は延命治療批判なのだろうが。

2015/05/21

１話完結でいろんなテイストを楽しめるブラックジャック。
やっぱり面白いけれど、この本はちょっといろんな時代のものを寄せ集めすぎて、なんだかゴチャゴチャしちゃっている巻でした。

2015/01/19

ブラック・ジャックは復讐の物語でもあると思う。自分の体を、母の体をバラバラにした地雷除去不手際による事故。彼の生命力は復讐心によって稼働していたかのように見える。そんな彼の前に現れたピノコと言う存在は何だったのだろう。「ピノコ再び」で、BJはピノコに普通の子供としての人生を送らせようと手放そうとしているが、ピノコが戻ってくることで命拾いをしている。切っても切れない絆で結ばれた二人は親子の様でもあり、疑似恋愛関係の様でもあり、同志でもあり、全てを包括するような唯一無二の存在同志なんだろう。文庫の最期に収録されている「台風一過」、この文庫シリーズの作品収録の順番は時系列ではないようなのだが、私は『ブラック・ジャック』をこの文庫で読破したので、私にとってはこの「台風一過」がこの作品の最終話となる。一人家に残された心細さと闘い、吹き飛ばされそうな家を懸命に守ろうとしたピノコ、そのBJへ向ける無心の愛、ここで締めくくるられる事で『ブラック・ジャック』と言う作品が無免許医が破格の手術料をぶんどって天才的な外科手術の腕を振るうだけのエンターティメント作品で終わらない一端を表していると思う。
「化身」「ふたりの修二」など、忘れられない作品が収められている最終巻、ただただ素晴らしい。

2015/01/02

「人間鳥」が面白かった。現実的には不可能だろうが、ブラックジャックなら出来るのかもなぁと思ってしまう。

2014/02/22

チャンピオン・コミックスには未収録の作品を読むために購入。「金! 金! 金!」，「不死鳥」，「おとずれた思い出」が初見。ウランちゃんが出て来たり，ピノコ出生話の後日譚があったり，感慨深く楽しく読めた。今更ながら，1回分の限られたページ数の中に，濃いストーリーを書き切る手腕には脱帽である。

2012/11/05

最終の17巻、最後の話はピノコの健気さがとにかくかわいい。
ブラックジャックとピノコのコントラスト。これもブラックジャックの魅力の一つである。