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本気のしるし(2) の商品レビュー

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2020/07/13

迷惑なのに厄介なのに、不思議な癒し感を発する浮世。そんな彼女に関わるうち、一路の人間関係も静かに変容し始める。浮世の夫、曖昧な関係を続けてきた細川先輩…もともとあったのであろう人々の「危うさ」が表面化していくのが怖い。ヤバいはずの脇田が一番真っ当に見える不思議。モヤモヤするのに、...

迷惑なのに厄介なのに、不思議な癒し感を発する浮世。そんな彼女に関わるうち、一路の人間関係も静かに変容し始める。浮世の夫、曖昧な関係を続けてきた細川先輩…もともとあったのであろう人々の「危うさ」が表面化していくのが怖い。ヤバいはずの脇田が一番真っ当に見える不思議。モヤモヤするのに、気持ちよくないのに先が気になります。

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2009/10/04

1巻に画像がないので代わりに2巻 5巻くらいまでは1年前に読んだんだけど ブックオフで見かけて懐かしくて1巻から最終巻まで一気読みした ストーリーにぐいぐい引き込まれてさくさく読めた 終わり方も納得いくオチだった 全6巻というのも長過ぎず短過ぎずって感じで読みやすい どうでも...

1巻に画像がないので代わりに2巻 5巻くらいまでは1年前に読んだんだけど ブックオフで見かけて懐かしくて1巻から最終巻まで一気読みした ストーリーにぐいぐい引き込まれてさくさく読めた 終わり方も納得いくオチだった 全6巻というのも長過ぎず短過ぎずって感じで読みやすい どうでもいいけど、絵柄が名探偵コナンを連想される

Posted byブクログ

2020/08/18

人間の気持ちは、刻一刻と変わり続ける。 感情のまま、ありのままに生きようと すれば人はどうしても他の誰かを傷つけてしまう。 多くの映画や音楽が人の美しさを歌う中、この作品は 人の暗い側面を静かに語る。 その、冷たいひやりとした心の裏側が見えた時の 生々しさが伝わってくる。 主人...

人間の気持ちは、刻一刻と変わり続ける。 感情のまま、ありのままに生きようと すれば人はどうしても他の誰かを傷つけてしまう。 多くの映画や音楽が人の美しさを歌う中、この作品は 人の暗い側面を静かに語る。 その、冷たいひやりとした心の裏側が見えた時の 生々しさが伝わってくる。 主人公の葉山浮世という、強い原始的な感情を持つ女性に関わる 人たちは、それに触発されて少しずつバランスを崩してゆく。 浮世は、極端な性格のように描かれているけれども、 それは自分の感情に正直すぎるからかも知れず、 自己防衛本能と欲望に従って生きているだけだとも言える。 もう一人の主人公、辻一路は極めて理性的な人間でありながら、 それでも、湧き出る嫉妬や猜疑心からは逃れることが出来ない。 そのことに、自分自身でも戸惑いながらも、 それまで生まれたことのなかった原始的な感情に、 一方では高揚感を感じてもいる。 感情が正のもの負のもの、いずれの名で呼ばれるもの であったとしても、そのエネルギーは等しく 生きる力の大きさでもある。 思いがけぬ出来事の連続に翻弄される毎日であっても、 平凡で穏やかな日常よりは、はるかに生きている実感が 感じられる生活であり、人は誰でもそれを望む気持ちを 心の奥底に持っているのではないかと思う。

Posted byブクログ