ルードウィヒ・B(文庫版)(2) の商品レビュー
うーん。残念です!! まだ話は序章なのにここで未完で終わってしまいました。手塚先生は1989年2月(平成になったばかりの頃)に逝去され、絶筆となってしまったのです。 ハイドン先生のほうから望まれて弟子となるために、ウィーンへ立ったベートーヴェン。 フランス共和軍との戦争で殺した農...
うーん。残念です!! まだ話は序章なのにここで未完で終わってしまいました。手塚先生は1989年2月(平成になったばかりの頃)に逝去され、絶筆となってしまったのです。 ハイドン先生のほうから望まれて弟子となるために、ウィーンへ立ったベートーヴェン。 フランス共和軍との戦争で殺した農家の老婆の家の赤ん坊に“ユリシリーズ”という名前をつけ、自分の子供として育て始めたフランツ。 ユリシリーズのために曲を作れとベートーヴェンに迫るフランツ。拒否するベートーヴェン。 段々耳が聞こえなくなっているのを隠しているベートーヴェン。聞こえなくなる前に、いっぱい音を吸収しようと森の中で、鳥や風や水の音に耳を澄ませるベートーヴェン。 手塚先生は自分とベートーヴェンが「気難しくて、癇癪持ちで、世間知らず」だったところが似ていると1巻あとがきに書かれていますが、ほんとに似てますよ。手塚先生が気難しくて、癇癪持ちだったようには見えませんでしたが、湧き上がる創作力、浮かんだアイデアをすぐに書き留める速さ。ベートーヴェンの流れる音楽を流れるように描かれているのを見ると、本当にベートーヴェンと手塚先生がシンクロしているみたいです。 ナボレオンが出てきて、フランスがヨーロッパ中を相手に戦争を始めた激動の時代のベートーヴェン、太平洋戦争を乗り越えてこられた手塚先生、どちらも“今”を大切に精一杯創作されてきたのだと思います。この作品を世に出されて手塚先生が亡くなられたあとの世界も激動の世界でした。そして今も。 作品は途中で終わってしまいましたが、ベートーヴェンと手塚先生の生き方から感じるものがありました。
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ベートーベンのことについての本。 月光の場面は表現が凄いと思った。 文字から音が出てくるような書き方がすごい。
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手塚さんはベートーヴェン好きなんだろうな、当たり前のことかもしれないが。 当方はクラシックに対する素養は全くないのだが、このマンガで描かれるベートーヴェン像と当方が齧った程度で認識していたベートーヴェン像は結構かけ離れている。 ベートーヴェンの音楽って無骨で職人的と理解する人達の...
手塚さんはベートーヴェン好きなんだろうな、当たり前のことかもしれないが。 当方はクラシックに対する素養は全くないのだが、このマンガで描かれるベートーヴェン像と当方が齧った程度で認識していたベートーヴェン像は結構かけ離れている。 ベートーヴェンの音楽って無骨で職人的と理解する人達の話を先に聞いていたので、このマンガでのイメージはある意味新鮮。 結局音楽(に限らず芸術全般?)って受け止め方は千差万別という陳腐な感想に至った次第。
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手塚治虫病床の元書かれた作品。未完・絶筆。 ベートーベンの生き様が描かれている。実際にはベートーベンが何故難聴になったのかは、はっきりしていないそうだが、この本に描かれる 第2の主人公とも言えるフランツ・フォン・クロイツシュタインのゆがんではいるが、人間味豊かで惹きつけられる。 ...
手塚治虫病床の元書かれた作品。未完・絶筆。 ベートーベンの生き様が描かれている。実際にはベートーベンが何故難聴になったのかは、はっきりしていないそうだが、この本に描かれる 第2の主人公とも言えるフランツ・フォン・クロイツシュタインのゆがんではいるが、人間味豊かで惹きつけられる。 手塚治虫の「ブッタ」「アドロフに告ぐ」と共に、ノンフィクションに近いフィクション物。非常に興味深い。
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「さぁ!きみならどうする!?やってみたまえ!!」 ジャジャーン! (この作品は未完です) あんまりだ・・・
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ベートーヴェンの生涯をたどる伝記作品。最晩年の作、そして『グリンゴ』、『ネオ・ファウスト』と並ぶ未完の絶筆ながら、漫画における新しい取り組み(音楽の表現方法等)が成されていて、まるで若さが溢れているようです。「手塚先生、いつまでも成長していたんだな〜」と何だかしんみりきちゃいます...
ベートーヴェンの生涯をたどる伝記作品。最晩年の作、そして『グリンゴ』、『ネオ・ファウスト』と並ぶ未完の絶筆ながら、漫画における新しい取り組み(音楽の表現方法等)が成されていて、まるで若さが溢れているようです。「手塚先生、いつまでも成長していたんだな〜」と何だかしんみりきちゃいます。 個人的には、貴族フランツのどうしようもなく歪んだ心がユリシーズの出現によって今後どう変化していくのかが楽しみでした。
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