サイボーグ009(秋田文庫版)(9) の商品レビュー
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1995年刊行、初出年不明。地下帝国ヨミ編①。群像劇で難しいのは、一本筋の通った物語を展開していく中で、各々登場人物の心情やテーマを深めつつ、それらを物語の中に結び付けていくプロセスである。本作は、ジョーの少年時代の悲哀と希望が絶望に変わっていくプロローグから、ハインリヒの心情の変化、フランソワーズの少女としての想いを重ね合わせつつ、さらに、その途上、ギルモアとピュンマとの断絶までも描き、地下帝国への道を開いていく。著者のストーリーテラーの面目躍如の巻である。
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名作と名高い「地下帝国ヨミ編」ですが…期待が大きすぎたのか、あまり面白いとは思えませんでした。(※ラストの「どこ落ち」は別格)ブラックゴーストがステレオタイプな悪の組織であることは時代上、仕方がないとしても、地底人の設定があまりに適当すぎます。なぜ地下で暮らすことになったのか、地...
名作と名高い「地下帝国ヨミ編」ですが…期待が大きすぎたのか、あまり面白いとは思えませんでした。(※ラストの「どこ落ち」は別格)ブラックゴーストがステレオタイプな悪の組織であることは時代上、仕方がないとしても、地底人の設定があまりに適当すぎます。なぜ地下で暮らすことになったのか、地下にいたのになぜ太陽を知っているのか、食肉用なのになぜ自由に行動しているのか… 等々突っ込みどころが多すぎて、感情移入できません。やや過大評価されている作品だと思います。
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