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犬家の一族 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2021/12/03

『SF大将』 https://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/4150307008 を探していたら目についたので 思わず買ってしまった古い本。 1990年代初めに雑誌に掲載された作品を集めた一冊。 収録作は  ①「冷たい女...

『SF大将』 https://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/4150307008 を探していたら目についたので 思わず買ってしまった古い本。 1990年代初めに雑誌に掲載された作品を集めた一冊。 収録作は  ①「冷たい女」  ②「Memories Of You~あなたの想い出」  ③「黄金三角を持つ男」  ④「犬家の一族」  ⑤「クレープを二度食えば」  ⑥「あしたのために」 で、①~③はシリーズ物。 四十年以上前から食糧統制が敷かれた世界で、 それ以前に製造・保存された冷凍食品の売買・喫食を 取り締まる農水省《冷食捜査官》の事件簿。 ③、ゴールデントライアングルの正体がわかった瞬間、 噴き出しそうになった(笑)。 ④は、おっちょこちょいな怪人2001面相 vs 猫田一金五郎(アシスタントは小咄少年)――って、 横溝ちゃうやんけ。 ⑤は進研ゼミ『中3チャレンジ』(!)で 連載されたという、 清々しいタイムトラベル恋愛青春もの。 ⑥は自伝にフィクションを盛ったと思しい教訓マンガ。 ここにもバラード「溺れた巨人」が! 当然ながら職業人としては 様々なご苦労があったのだろうけれど、 この作品を読む限りでは ミッキー先生は頭脳明晰で如才なく、人望もあって、 素敵な人生を送って来られたのだろうな…… と思える(羨ましい)。

Posted byブクログ

2015/10/30

「ブレードランナー」のような荒廃した近未来都市、合成食料のみが許された世界で、本物の食事を取り締まる冷食捜査官の活躍を描いたSFギャグ「冷たい女」(他2編)。クレージーキャッツやモンティ・パイソンのような不条理ナンセンスギャグの応酬「犬家の一族」。爽やかな中学生の恋愛(未満)とそ...

「ブレードランナー」のような荒廃した近未来都市、合成食料のみが許された世界で、本物の食事を取り締まる冷食捜査官の活躍を描いたSFギャグ「冷たい女」(他2編)。クレージーキャッツやモンティ・パイソンのような不条理ナンセンスギャグの応酬「犬家の一族」。爽やかな中学生の恋愛(未満)とその奮闘を描いたタイムスリップジュブナイル「クレープを二度食えば」。そして、作者の半生をギャグまみれに描いた「あしたのために」。 と、いろいろなとり・みきスタイルが楽しめる一冊です。 とくに「クレープを二度食えば」は、何回読んでも読み飽きない作品。当時、受験雑誌に連載されたそうですが、この作品を読んだ中学3年生はみんな、とり・みきさんのファンになったのではないでしょうか(そして他のギャグ作品読んでハマった派と、コレ違う派になったはず)。 新刊で買って、いまだに手元にある本。

Posted byブクログ