寄席芸人伝(愛蔵版)(1) の商品レビュー
実はすでにもう何度も読んでいるのだけど、 久しぶりに図書館へ行ったら、 新返却棚(というのかな?)にあったので借りてきた。 落語を多分それほど知らない人、 あまり興味が無い人でも、 思わず引き込まれてしまうようなうまさを感じる本。 古谷三敏の描く単純な画風が、 余計にそれぞれ...
実はすでにもう何度も読んでいるのだけど、 久しぶりに図書館へ行ったら、 新返却棚(というのかな?)にあったので借りてきた。 落語を多分それほど知らない人、 あまり興味が無い人でも、 思わず引き込まれてしまうようなうまさを感じる本。 古谷三敏の描く単純な画風が、 余計にそれぞれの想いを増幅するのかもしれない。 (→『だめオヤジ』の下品な絵に辟易して、 長いこと避けていた漫画家。 もともとこう言う画風は本当は好きではなかったのだけど、 『レモン・ハート』で結構気に入るようになった。) まるで実話のような内容は創作らしいが、 元となる話は合った様子。 ただ、何故かこの本を読むと切なくなる。 ○市立図書館蔵
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芸、その世界について、ここまで静謐に 愛情あるまなざしで描かれたまんがを 他に知らない。 落語家として生きるとはどういうことなのか、 芸事に身を投じるとは、そんな庶民では計り知る ことができない世界が、このまんがのなかで 繰り広げられる。 実際、わたしは30を過ぎて落語家に弟...
芸、その世界について、ここまで静謐に 愛情あるまなざしで描かれたまんがを 他に知らない。 落語家として生きるとはどういうことなのか、 芸事に身を投じるとは、そんな庶民では計り知る ことができない世界が、このまんがのなかで 繰り広げられる。 実際、わたしは30を過ぎて落語家に弟子入りしようか 考えたほどだ。残念ながら、弟子入りしたい師匠が もうこの世にはいなかったのであきらめることにしたのだが。 泣き笑いすべてが詰まった傑作まんがである。
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