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陽だまりの樹(愛蔵版)(1) の商品レビュー

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2018/10/23

漫画はすべて読了◎ アニメはおそらく全話視聴済み○ 2012年のNHKドラマも全話視聴済み○ 俳優陣の演技が光るいいドラマに仕上がっていた。 2012年の上川隆也と吉川晃司の舞台をテレビで視聴△ 舞台ならではの迫力を堪能していたのだが、まだまだこれからだろうというところでい...

漫画はすべて読了◎ アニメはおそらく全話視聴済み○ 2012年のNHKドラマも全話視聴済み○ 俳優陣の演技が光るいいドラマに仕上がっていた。 2012年の上川隆也と吉川晃司の舞台をテレビで視聴△ 舞台ならではの迫力を堪能していたのだが、まだまだこれからだろうというところでいきなり終わってしまい残念。 舞台用にストーリーを端折るのは仕方がないとして、今一まとまりに欠ける端折り方だったのでは。 見所としては「おせきさんと人を斬らないと約束したのにすぐに斬ってしまう」という場面がカット。 ヒュースケンは最初から「女!」と叫ぶただの嫌な外人。万二郎と仲良くなるくだりがカットされているので、おせきさんに狼藉を働いた際の万二郎の苦悩ぶりが半減してしまっている。 おせきさんが最初から万次郎にメロメロなのもいかがなものか。二人で競うところからのスタートでよかったのに。 万次郎の色恋関係についてはおせきさんだけで語るのは不十分だと思うので、できれば「おせき&お品」または「おせき→綾」の2段構成にしてほしかった。 また、そのほかの良庵の色恋も描かれていないので良庵が本当に芸者としか遊ばない薄っぺらい男のようになってしまっているのも残念。 十三奴の病気のシーンを江戸に持ってきたのは端折る都合上いいとして、その難題に立ち向かうのは良庵ひとりでよかったのでは? 親父の良仙や義弟らと一緒では良庵の存在感がぼやけてしまう。 できればでいいので良仙が亡くなるシーンもほしかった。手塚治虫へと代々の使命が受け継がれていくという象徴的なシーンなので。 これでもかというほどに「井伊直弼を完全悪」「勝海舟を完全善」として描いているところからも薄っぺらい印象を受けてしまう。 ストーリーを抜きにすれば、舞台役者たちの迫力のある演技はさすが。上川隆也が叫んでいるだけでゾクゾクした。

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2010/02/20

手塚治虫を読もうと思って読んでみたら時代劇だった 個人的にあまり好みじゃないジャンルだったが 読みやすいのでスラスラいけた それでいて面白い 今後どうなるか楽しみ

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2009/10/07

本文より 『天まさに大任をこの人におろさんとするやその筋骨を労しその身を空乏にする』 『人は安泰の時には仕事をなまけ、苦しい時には励むものだ。だから苦しみにあうことは、次の発憤のきっかけになることだ。苦しむことだ。若かい時は苦しめば苦しむほどよい』 『万二郎は東湖を訪れたことで、...

本文より 『天まさに大任をこの人におろさんとするやその筋骨を労しその身を空乏にする』 『人は安泰の時には仕事をなまけ、苦しい時には励むものだ。だから苦しみにあうことは、次の発憤のきっかけになることだ。苦しむことだ。若かい時は苦しめば苦しむほどよい』 『万二郎は東湖を訪れたことで、自分が一生で何をやるべきか、つかんだような気がした』 『鉄サン!おれ達は倒れかかった大樹のささえになるんだ!』 学び多きシーンが盛りだくさんな一冊。

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2009/10/04

1981年から5年半に渡って連載された歴史長編。幕末好きの僕にとってはそれだけでも愛すべき作品なのですが、見事すぎる物語の巧みな構成と登場人物それぞれの魅力(義理に生きる伊武谷万次郎と人情に生きる手塚良庵の対比をはじめとして)を通して、最も好きな手塚治虫作品のひとつです。 終...

1981年から5年半に渡って連載された歴史長編。幕末好きの僕にとってはそれだけでも愛すべき作品なのですが、見事すぎる物語の巧みな構成と登場人物それぞれの魅力(義理に生きる伊武谷万次郎と人情に生きる手塚良庵の対比をはじめとして)を通して、最も好きな手塚治虫作品のひとつです。 終盤、おせきさんに最期の別れを告げに行ったあとの万次郎の無言の2ページがいかに雄弁に万次郎の心境を物語っているか。これからも、この作品を読み返すたびに手塚治虫の偉大さを思うことでしょう。

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