1,800円以上の注文で送料無料

鉄腕アトムセット 全21巻+別巻2巻 の商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/02/15

1952〜1968年連載 手塚治虫 著 == 10万馬力と7つの装備と、人を愛する心を持ったロボットと、人間社会のお話。 やっと読みました。全部。 この頃には、「未来」があったんだなと思う。 暗い、怖い、悲しい未来も含めて、 「わくわくするような、”今”より進んだ未来」。 今...

1952〜1968年連載 手塚治虫 著 == 10万馬力と7つの装備と、人を愛する心を持ったロボットと、人間社会のお話。 やっと読みました。全部。 この頃には、「未来」があったんだなと思う。 暗い、怖い、悲しい未来も含めて、 「わくわくするような、”今”より進んだ未来」。 今の世が描く”未来”が、 ディストピア物ばっかりなのは なぜなんでしょうかね。 想像力の問題なのか。すでに人類は十分、 ”未来”に到達してしまったのか、なんなのか。 「技術は目的の為にある」からこそ それを見失うからディストピアになるねん、 って言うは易しですけど、ただ 見てみたい、作ってみたい、 そういうのがあったら楽しそうじゃん!という 無垢な気持ちこそ技術を作るという側面が、 難しいし悩ましい。そことどう向き合うのか。 この頃から「ドラえもん」から、「風立ちぬ」まで、 日本アニメの描く永遠のテーマなのかもしれない。 一つ変わったのは(変わらないのは)、 描く時代は永遠に、「その時の未来」から 先に進んでいないということ。 もう一周読もうと思います。

Posted byブクログ

2010/04/18

「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。 それはつまり、...

「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。 それはつまり、単なる勧善懲悪の物語に終わらせたくない、優等生アトムの活躍だけに終わらせたくない、ロボットの視点から捉えた人間の弱さ、醜さ、命のはかなさのようなものを作品で現したかったけれどもできなかった、というところにあると思うのですが…。難しい漫画です。

Posted byブクログ