大島弓子選集 四月怪談(8) の商品レビュー
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夢幻譚が中心だが、それに限らず、「綿の国星」などと違って、本巻収録の作品群は筋が見やすい作が多く、充分楽しめる巻。◆その中、初老の男が初恋を想起しながらも、揺れる夫婦の機微を淡く魅せる「たそがれは逢魔の時間」、命の儚さの一方、肉体・感覚の貴重さを風の如き霊体描写で感知させる「四月怪談」、思春期特有の死への甘美的・観念的憧憬を兄目線で切り取る「雛菊物語」の3本がいい感じ。◇初出1978〜1981年。
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*1978〜1981*ヒー・ヒズ・ヒム/草冠の姫/パスカルの群れ/たそがれは逢魔の時間/四月怪談/赤すいか黄すいか/ひな菊物語/裏庭の柵をこえて:など集録。四月怪談は映画にもなりましたね。人間一人の存在がどれだけのものなのか、女性が生きるとは?ニンゲンが生きるとは?重いテーマをさ...
*1978〜1981*ヒー・ヒズ・ヒム/草冠の姫/パスカルの群れ/たそがれは逢魔の時間/四月怪談/赤すいか黄すいか/ひな菊物語/裏庭の柵をこえて:など集録。四月怪談は映画にもなりましたね。人間一人の存在がどれだけのものなのか、女性が生きるとは?ニンゲンが生きるとは?重いテーマをさらりとマンガで哲学してます。大島さんがマンガ描いてくれてよかった。「草冠の姫」「赤すいか黄すいか」女の子なら共感する人も少なくないのでは?
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