バルバラ異界(4) の商品レビュー
夢と現実の入り混じった世界は萩尾望都ワールド炸裂。複雑でいったいどうなるの?というほど絡み合った物語、最後は納得させる終わり方。さすが萩尾望都・・・。一気に全4巻読まないと話が分からなくなります。
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萩尾望都作品と私の好みにだんだんズレを感じていましたが、やはり凄い(絶句)。カニバリズムや人形が逆さに落ちてきてつぶれる描写は80年代のホラーSFのよう。ラストはパズルのピースがぴったり嵌りながら、ピースのかけらである人間の心だけが納得しない。複雑な心理をうまく描写しています。
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おぉ。 すべての謎が、しっくりと収まって、ここまできれいに完結するとは。 しかも、タイム・パラドックスなテーマまでしっかりとかききって。 さすがというか、お見事です。 テーマ的には、夢の話ということで、わたしは「銀の三角」を思い出しました。 夢の中の夢の中の夢の中の夢……。 ...
おぉ。 すべての謎が、しっくりと収まって、ここまできれいに完結するとは。 しかも、タイム・パラドックスなテーマまでしっかりとかききって。 さすがというか、お見事です。 テーマ的には、夢の話ということで、わたしは「銀の三角」を思い出しました。 夢の中の夢の中の夢の中の夢……。 合わせ鏡のように、クラクラしながらも、お話の迷宮をあるいた気分です。
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(2007.07.13読了) 2006年 『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞を受賞 出版されてすぐ購入したのに、1年半も積んでしまいました。バルバラ異界(3)を読んでだいぶたつので、もう一度3から読むのがしんどかったのか、漫画を読むことに興味を失ったのか。活字中毒とか言いなが...
(2007.07.13読了) 2006年 『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞を受賞 出版されてすぐ購入したのに、1年半も積んでしまいました。バルバラ異界(3)を読んでだいぶたつので、もう一度3から読むのがしんどかったのか、漫画を読むことに興味を失ったのか。活字中毒とか言いながら、読書スランプになり読んでいる本が全然頭に入ってこなくなる時期があります。 漫画も一定期間読むとしばらくぜんぜん読まなくなる時期があります。バルバラ異界を読まずにおいたのもそういう時期だったのかもしれません。「山へ行く」を読んで、バルバラ異界を思い出し、3を読み直してから4にかかりました。 バルバラ異界は、一度だけ読んでもわかりにくく、2度読んでやっと理解に近づく本かもしれません。(決してわかったとはいいかねます。) 萩尾さんは、「銀の三角」「モザイク・ラセン」で、歴史修復の試みを行っていますが、「バルバラ異界」も心理学を学んで、タイムトラベルなしで、未来修復を試みたようです。 火星での生命体の記憶の継承がどうして心臓で行われるのでしょうか? 心臓は、生命の源ではあるけれど、記憶は脳で行われるはずなので、脳で行われるのが自然と思われるのですが。 再生治療により若返った世羅ヨハネ(エズラ)が鶴亀センターから十条青羽のいる東中原研究所へ。ちょうど散歩中のキリアに入れ歯に埋め込んだチップを渡す。 「心臓筋のたんぱく質には不思議なものが含まれている。ある条件である特定の心臓を食べると記憶の封印がとかれてしまうことがある。」と言い残す。 エズラと菜々実は若返った姿で出会いエズラは一気に老いて衰弱し死んでしまう。 キリアがエズラから受け取ったチップをパソコンに接続するとエズラが何をしてきたのかが語られていた。 エズラは子供のころ母親から「赤い星の夢を見るものは未来の夢を見ることができる。見る夢は実現するのだ」と聞いたことがあるという。青羽が見る夢は・・・。 バルバラに住む青羽、パイン、タカは、エズラの遺伝子を受け継いでいる。 大黒先生の調査によるとキリアが保育園に通っていたときアレルギーショックで病院に運ばれニューヨークに転送され、1週間後には回復し元気で東京に戻った、そのニューヨークでキリアが入院していた隣のグリーン・ホームのタカという少年が同じ病院でしているという。タカは、エズラの精子と北方明美がボランティアとして提供した卵子により代理母によって誕生した可能性が高い。キリアもタカも北方明美の子供だが、キリアの父は渡会時夫、タカの父はエズラ(世羅ヨハネ)だ。 キリアとタカは入れ替わったのか? 青羽の夢のバルバラもジェノサイドで消えてしまった。 キリアは東京に帰り、お祭りの屋台から転落し死亡した。 ここから先は、読んでのお楽しみ。 (2007年7月16日・記)
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今年度SF大賞を受賞した萩尾望都の最新作。さすが萩尾望都…テーマが広くて深すぎるぅ…ていうかよくわからない…。夢、カニバリズム、前世の記憶、パラレルワールド、火星、若返り…そして親子関係。それにしてもすごい話の密度で4巻にまとまっちゃっていることにまず驚く。先が気になる一気読みで...
今年度SF大賞を受賞した萩尾望都の最新作。さすが萩尾望都…テーマが広くて深すぎるぅ…ていうかよくわからない…。夢、カニバリズム、前世の記憶、パラレルワールド、火星、若返り…そして親子関係。それにしてもすごい話の密度で4巻にまとまっちゃっていることにまず驚く。先が気になる一気読みで、ラストに急転直下の収束感が味わえます。やはりこの人の構成力は余人に真似できるものではない。
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一気に1〜4巻まで読みました。 ファンタジーな感じで始まりながら、それは親の心臓を食べたあと昏々と眠る少女の夢の世界で、現実の世界で夢の中に入れる渡会が彼女を起そうと夢に干渉しはじめたところから、夢と現実が交錯しあい・・。 いやはや、なんというか4冊で終わるには内容が詰まっ...
一気に1〜4巻まで読みました。 ファンタジーな感じで始まりながら、それは親の心臓を食べたあと昏々と眠る少女の夢の世界で、現実の世界で夢の中に入れる渡会が彼女を起そうと夢に干渉しはじめたところから、夢と現実が交錯しあい・・。 いやはや、なんというか4冊で終わるには内容が詰まってます。若返り、不老不死、親と子、遺伝子、試験官ベビー、未来、火星・・・ そして萩尾ファンなら見覚えのある欠片があちこちに・・ 4巻ラストで一気に収束していきます。 感じとしてはモザイクラセンを彷彿としましたが、より親と子の関係に重点が。結局、親にとっての「子」子にとっての「親」は、個別の生に対する愛情なのか、それともそれぞれの役割を果たす者への固執なのか。渡会とそのかつての妻にはそんな対比もみえる気がします。 しかし萩尾作品はせつない。 (せつなさでは「モザイクラセン」が私は上なので★4つにしました。)
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何で死んじゃうわけ?そして彼は伝説になるみたいな…?キリヤ君のことは時生しか覚えてないのかなキリヤ君自身すら忘れちゃってるのよね。なんかハッピイエンドだけど願いも叶ったはずだけど思うとおりにはならなかったと言う…何が本当なのかって結局わからないと言うか、自分の見ていることだけが本...
何で死んじゃうわけ?そして彼は伝説になるみたいな…?キリヤ君のことは時生しか覚えてないのかなキリヤ君自身すら忘れちゃってるのよね。なんかハッピイエンドだけど願いも叶ったはずだけど思うとおりにはならなかったと言う…何が本当なのかって結局わからないと言うか、自分の見ていることだけが本当で時生はいろいろ見たものが残っちゃったから…面白かったです。
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とっても面白い夢を見ていたのに、突然起こされたみたいで、読後少し放心状態。少し時間を置いて再度1巻から読み直したい。
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こんな結末を迎えるとは…。時夫とキリヤの間でやっと始まりかけていた親子関係が…、せつない。しかしこれってよく考えると、やつらの侵攻を手助けしたってことにもなるのか? SFでした。
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萩尾先生の最新単行本のはず。 残酷〜の後、またこんなすげー作品を世に送り出しちゃう頭脳というか感性に感動してしまう。。
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