女帝エカテリーナ(中公文庫版)(3) の商品レビュー
英邁な君主も、老いに勝つのは難しいのですね。なんか、唐の玄宗を思い出しますね。もし80歳くらいまで生きて、ナポレオンと対決してたらどうなったでしょうね。 大黒屋光太夫には、優しい配慮をしてくれました。
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かわいそうなアレクサンドルが、エカテリーナ二世の死後にどうなったか気になってググってみた。 エカテリーナ二世が望んだように、父親を押しのけて自分が皇帝になれば、父親に殺されると怖れていたが、結局はクーデターによって父親であるパーヴェル一世が殺されたのちに、アレクサンドル一世として...
かわいそうなアレクサンドルが、エカテリーナ二世の死後にどうなったか気になってググってみた。 エカテリーナ二世が望んだように、父親を押しのけて自分が皇帝になれば、父親に殺されると怖れていたが、結局はクーデターによって父親であるパーヴェル一世が殺されたのちに、アレクサンドル一世として王位につくことになったそうだ。 ナポレオン・ボナパルトとも関りがあったようだから、「皇帝ナポレオン」にも出てきそう。 エカテリーナ二世ほど長生きはせず、50になる前にアレクサンドルは死んだけれど、エカテリーナのように自由主義思想は捨てて強権的な政治を行うようになっていった。
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2015年7月14日読了。ロシアの専制君主となったエカテリーナの老いと死。「啓蒙専制君主」という言葉をちゃんと理解したのはこの本を読んではじめてのことだが、選挙で国民に選出されたわけでもないのに国の頭首として国民に慕われながら彼らを導き、諸外国とも渡り合いながら自国の文化を育てる...
2015年7月14日読了。ロシアの専制君主となったエカテリーナの老いと死。「啓蒙専制君主」という言葉をちゃんと理解したのはこの本を読んではじめてのことだが、選挙で国民に選出されたわけでもないのに国の頭首として国民に慕われながら彼らを導き、諸外国とも渡り合いながら自国の文化を育てるなどということは、知識・教養はもちろん、人間的魅力に体力、何より強烈な信念やエゴと、あとときには逃避できる逃げ場のようなもの(エカテリーナの場合は、若い恋人)が必要なのだろうなあ…。そんな専制君主も跡継ぎを巡っては頭を悩ませ、周囲の甘言に乗って判断を誤ってしまうのはさびしいこと。
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なんで男でダメになるかなぁ。これだけ才能と知識と先見の明と忍耐があっても最後に男でキズをつけるなんて。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ロシアの啓蒙思想君主(途中から変わるけど)エカテリーナ二世のお話、完結編。 彼女のもとでロシアは領土を拡大するけど、彼女自身は年寄りから若者までいろんな男性を愛人としていて、なんだか後半はボケちゃったみたいで残念な感じ。 貴族制度が絶対の時代というのは、本当にいろんなことがあるんだねぇ…。
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テレビで「大エルミタージュ美術館」の特集をしていて、 紹介された「エカテリーナ」の肖像。 ロシアの女帝として、その高名を広く知られながらも、 実はロシアの血が、一滴も流れていない ドイツの田舎貴族の娘であったということ。 しかし、その強い野心から知性と教養を身につけ、 ロシア帝国...
テレビで「大エルミタージュ美術館」の特集をしていて、 紹介された「エカテリーナ」の肖像。 ロシアの女帝として、その高名を広く知られながらも、 実はロシアの血が、一滴も流れていない ドイツの田舎貴族の娘であったということ。 しかし、その強い野心から知性と教養を身につけ、 ロシア帝国の威大なる女帝として君臨する荘大なストーリー。 けれど、そこは、池田理代子! エカテリーナの女性としての情愛や苦悩も丁寧に 描かれていて、読む者の心を飽きさせずに・・・ いや、もう見事にとらえられた! という想い。 三巻、行きつく暇もなく、一気読み。 見事に生き切ったエカテリーナ・・・でも 読後は、女性の哀れさや愚かさも感じられて、 もの悲しい切なさが胸にのこった。
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スターリンを知ったとき、なんてとんでもないヤツだと思った。 これ読んだら、歴史の流れの中でスターリンも出てきたんだなと納得。 このような「支配」「少数の有力者に自分の力を預ける」時代はもうまもなく終わりを告げる。 いまは興味深い時代だな。
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本当の君主というものはその日限りの水面の波でなくかなたの水芸線を眺めなければなりません。 今が不幸だからと言ってこれからも幸福になれないとは限らないでしょ。 ロシア人はアジアの血が流れているから、ヨーロッパ人とは違うのだ。
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ついにポチョムキンと共闘することになるエカテリーナ。 贋王位継承者の反乱やオスマン・トルコとの戦争もものともせずロシアの繁栄のために突き進む。 そして唯一の汚点、ポーランド分割も。 ポーランドの話はたぶん池田さんの、他の話で読んだ記憶もあります。 その話でももちろんエカテリーナ...
ついにポチョムキンと共闘することになるエカテリーナ。 贋王位継承者の反乱やオスマン・トルコとの戦争もものともせずロシアの繁栄のために突き進む。 そして唯一の汚点、ポーランド分割も。 ポーランドの話はたぶん池田さんの、他の話で読んだ記憶もあります。 その話でももちろんエカテリーナは登場していました。 そのときの圧倒的な君主とはまた別の葛藤も描かれています。 そうであってほしいという池田さんの希望なのかもしれません。 巻末の、原作者トロワイヤとの対談も多少の食い違いを見せながらも創作する側の意識が出ていて興味ぶかい。
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