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ハピネス の商品レビュー

4.3

29件のお客様レビュー

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2022/01/16

ハピエンでスッキリする話は少なく、陰鬱とした気持ちを残すオチばかりで癖になる。どこか欠落した部分を持つ少年少女たちが繰り広げる短編集で、人間味のある人物たちの様子が心に刺さってくる。古屋兎丸先生ほんとに好きだなあ 踏まれそして咲くのは激情の花とアングラドールが良かったが、雲のへや...

ハピエンでスッキリする話は少なく、陰鬱とした気持ちを残すオチばかりで癖になる。どこか欠落した部分を持つ少年少女たちが繰り広げる短編集で、人間味のある人物たちの様子が心に刺さってくる。古屋兎丸先生ほんとに好きだなあ 踏まれそして咲くのは激情の花とアングラドールが良かったが、雲のへや が1番ドツボだった

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2019/05/17

初めて、古屋兎丸氏の作品を読んだ。この「ハピネス」を読んだ感想は・・・どこまでも悲しい・・・ 儚い・・・・ お気に入りのストーリーは・・・”インディゴエレジィ”と”アングラドール”です。

Posted byブクログ

2019/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

8篇の作品に共通しているのは、「ハピネス」という満たされた状態には、みな何かが欠けていて、それに悩んでいるということ。 若者たちはもがきながらそれぞれのハピネスに向かっていく。その過程で騙されたり、弄ばれたり、傷つけられたり、裏切られたりする。まだ未熟だから、その姿がいっそう生々しく、痛々しいのだ。 マジックマッシュルームの幻覚の中で焼け死んだり(あくまのうた)、救われたかのようにみえたいじめられっ子が、消えていった少女の面影を追って自殺する(ハピネス)という悲劇的な結末を迎えることもあれば、空の描かれた奇妙なマンションでの出来事を描いた「雲のへや」、残ったもの同士が手を取り合って生きていく「アングラドール」など、最後の一線で方向転換する話もある。結末は様々だが、そこに至るプロセスから彼らのピュアさが伝わってくる。

Posted byブクログ

2015/12/07

古屋兎丸先生の短編集 この本のタイトルにもなっているハピネスはハッピーエンドに終わるかと思ったら最後のページでのまさかのバットエンド 少しブラックな話も本当うまいよなと感じます。 最高の一言です。

Posted byブクログ

2015/01/14

騙されたり、利用されたり、蔑まれたり、不幸な日々の中で合う人と交差する小さな幸せの描写に共感しました。

Posted byブクログ

2013/10/29

面白い!!! 初めて読んだ古屋さんの短編は非常にすっきりしていて巧みだった。長編を読んだときもプロットが綺麗だなぁと感じたけれど、いやはや。どのエピソードも良かったけれど、「あくまのうた」と表題作「ハピネス」がお気に入り。

Posted byブクログ

2013/09/15

ありそで、なさそな…。なさそで、ありそな短編集。 久々に読み返してみた。 「あくまのうた」「インディゴエレジィ」が特に好き。 古屋先生の描く、はかなくて、もろい、少女たちのお話たち。 装丁も含めて、好きな一冊。

Posted byブクログ

2016/01/02

書店で、表と裏表紙のセンスに惹かれて購入。初・兎丸作品です。 正直あまり好きな話はなかったのですが、それでも雲のへやとアングラドールがいつまでも頭から離れられないままです。若い頃は信じる力が強いから喪失感も大きいという兎丸さんのあとがきにはっとさせられました。まさにそんな物語が...

書店で、表と裏表紙のセンスに惹かれて購入。初・兎丸作品です。 正直あまり好きな話はなかったのですが、それでも雲のへやとアングラドールがいつまでも頭から離れられないままです。若い頃は信じる力が強いから喪失感も大きいという兎丸さんのあとがきにはっとさせられました。まさにそんな物語が集まった作品です。

Posted byブクログ

2012/11/06

表紙のデザインとか、全体的にとっても綺麗なので、悲しくて汚くてドロドロの内容もとても美しいもののように錯覚してしまう。 「汚い世界を上から見下ろしている美しい神様」になったような気分。 でも私は結局神様ではないので、読み終えるころにはどーんと落ち込んでいる。 エロティクス・fって...

表紙のデザインとか、全体的にとっても綺麗なので、悲しくて汚くてドロドロの内容もとても美しいもののように錯覚してしまう。 「汚い世界を上から見下ろしている美しい神様」になったような気分。 でも私は結局神様ではないので、読み終えるころにはどーんと落ち込んでいる。 エロティクス・fって感じだった。 ※褒めている。

Posted byブクログ

2011/11/07

こんな作品集に出会いたかったと久しぶりの衝撃だった。 人間の心理は清純さと醜悪さの表裏一体であると思う。 それらは常に隣り合わせで、ふとした瞬間に互いを行き来する。 加えて、この「ハピネス」には少年・少女の向こう見ずな純真さが合わさって、読者は胸を密かに痛めるような、どこか懐かし...

こんな作品集に出会いたかったと久しぶりの衝撃だった。 人間の心理は清純さと醜悪さの表裏一体であると思う。 それらは常に隣り合わせで、ふとした瞬間に互いを行き来する。 加えて、この「ハピネス」には少年・少女の向こう見ずな純真さが合わさって、読者は胸を密かに痛めるような、どこか懐かしくもあるかなしみを思い出す。切なくなる読後感が良い。

Posted byブクログ