MASTERキートン(15) の商品レビュー
「不死身の男」の舞台はポーランド。 ロシアを巡る物語だ。 ロシアはロシアでもロシア帝国。 どこまでも世界は広がる。 博識レベルがすごい。 「家庭教師キートン」はキートンと少女のお話。 キートンは女性にモテるのかモテないのか。 少なくとも少女にはモテる。 娘との関係も悪くない。 ...
「不死身の男」の舞台はポーランド。 ロシアを巡る物語だ。 ロシアはロシアでもロシア帝国。 どこまでも世界は広がる。 博識レベルがすごい。 「家庭教師キートン」はキートンと少女のお話。 キートンは女性にモテるのかモテないのか。 少なくとも少女にはモテる。 娘との関係も悪くない。 学生時代は学校のマドンナを射止めてる。 それでも今は女性っ気はない。 「御婦人たちの事件」では、 イギリスの肝っ玉婦人が登場。 こだわりと思い込みが強いけれど、 鋭いところもある。 キートンはやられっぱなし。 「真実の町」は日本が舞台。 第二次世界大戦中、 日本にも欧米人捕虜収容所があったという。 歴史から消された事実を教えてくれる。 「寄り道」の舞台はルーマニア。 それにしてもキートンは世界を股にかける。 世界各地の飛び回り方がすごい。 またもや父子の物語。 「探偵志願」では再びイギリスに戻ってる。 青年の頼りなさと迷いと、 鮮やかな成功がカタルシスを呼ぶ。 「神の愛でし村」「聖者のいる村」は、 閉ざされた小さな村に舞い降りた神の物語。 断絶された世界では正義も変わる。
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この巻には愛人の立場にあって、殺されてしまう女の人や、 再婚できそうと思った男が結婚詐欺師という話が 出てきて、とても切ない…。
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『聖者のいる村』に,水理学的にありえないシーンが。井戸の底に横穴掘って水を流し込み,水位を上昇させてキートンたち脱出するけど,井戸の口まで水位が上がるわけないよな。どこからそんな水圧がかかってるんだか。
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スリルがなくて何が人生だ。そうだろ、キートン君。 / は…はい。 さあ、町へ出て一杯やろう。借りはすべて返した。 今度は君のおごりだ、あいにく持ちあわせがないんでな。 そういえば、奴らからせしめた十万ドルはどうなったんですか? それだ!!それに関してまたおもしろい話があって...
スリルがなくて何が人生だ。そうだろ、キートン君。 / は…はい。 さあ、町へ出て一杯やろう。借りはすべて返した。 今度は君のおごりだ、あいにく持ちあわせがないんでな。 そういえば、奴らからせしめた十万ドルはどうなったんですか? それだ!!それに関してまたおもしろい話があってな!! (CHAPTER 1 不死身の男)
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本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった...
本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった最終回は特に名作ですね。 浦沢作品の中でも特に人物描写が優れていて、登場人物の誰もが魅力的です。
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史学科を一応卒業してる自分としては、とても大好きな漫画。歴史の遺物をめぐるドラマに人間ドラマを絡めたとても読み応えがあります。 いやはやキートンみたいな人が「ハードボイルド」というのではないのでしょうか?
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マスターキートンの頭の切れ方がカッコイイ考古学者になりたい!けどなれないのでマスターキートンで我慢します。日本のインディジョーンズです・・・・古い例えですが すげー楽しいです。難しい内容のもあるけどね
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「CHAPTER6 探偵志願」がお気に入りです。 何をやっても失敗してばかりのキートンの甥、オリバー君がキートンの下で助手として自分を鍛えなおしてくれと来る話。なんだか他人に思えません。(笑)最後に上手くいくのが唐突で都合良過ぎる気はしますが・・・ 良い話が多いキートンの中でも1...
「CHAPTER6 探偵志願」がお気に入りです。 何をやっても失敗してばかりのキートンの甥、オリバー君がキートンの下で助手として自分を鍛えなおしてくれと来る話。なんだか他人に思えません。(笑)最後に上手くいくのが唐突で都合良過ぎる気はしますが・・・ 良い話が多いキートンの中でも15巻は特に良い話が多い気がします。お勧め。
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