銀河鉄道999(16) の商品レビュー
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1998年刊行。 新章といえども、ずいぶん前の作品なんだ。 正直、鉄郎で語るべき物語があるかは疑問である。むしろ、キャラクターを別にして、つまりもう少し大人のキャラクターとメーテルが旅をする。そうすると、著者の年齢を経たことも、良い意味で物語に昇華できるのではないのか。そんな疑問が生まれたところ。 ●第1話 大テクノロジア・さらば友よ!! ●第2話 太陽系消滅 ●第3話 空間騎士『地獄の聖母(ヘルマザリア)』 ●第4話 トロフィーハンター ●第5話 「普通の星」 ●第6話 惑星『静かな夢』 ●第7話 クイーンエメラルダス
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地球も含めた太陽系が消滅させられ、鉄郎が立ち向かう敵の姿がようやく見えてきた。 エターナル編は人類(ヒューマノイド)と金属生物(メタノイド)の戦いを描く物語なのだなぁ。 互いの生物としての性質上、相容れないものが多すぎて分かり合うことができないんじゃないだろうか…と一瞬思ったが、敵の幹部であるヘルマザリアの最後まで息子を想って逝った死に様を見るとどうもメタノイドが完全に『悪』とは思えない。 ヘルマザリアの息子ロウエルもあのエメラルダスに食ってかかる気概のある若者で、鉄郎が親の仇とは知らなかったとしても「一人前の戦士になったらまた会おう、死ぬな」とまで言ってくれる子だし。 いつかこの二人が戦う時が来るのかと思うと悲しい気分になってしまう。 また、続々と集まる松本ワールドのキャラクターや戦艦にも目が離せない。 ついにヤマトまで登場してしまったのには否応なくテンションが上がった。
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999に限らず、松本零士作品は漫画であると同時に詩です。それを僕はよく思います。999のテーマは人間の限りある命の美しさ。鉄郎の逞しさとメーテルの優しさに憧れて、そして独特の世界観やひとつひとつの物語の儚さが好きで、僕は中学時代かなり熱中して999を読んだものです(当時、地元の図...
999に限らず、松本零士作品は漫画であると同時に詩です。それを僕はよく思います。999のテーマは人間の限りある命の美しさ。鉄郎の逞しさとメーテルの優しさに憧れて、そして独特の世界観やひとつひとつの物語の儚さが好きで、僕は中学時代かなり熱中して999を読んだものです(当時、地元の図書館が試験的に漫画を貸し出すようになって、そこで借りたのが999だったんですよね)。 「旅はまだ続く」という一文で終わった999が本当に連載を再会したときの驚きったらありゃしません。
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