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西遊記 天の巻(2) の商品レビュー

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2019/12/04

「西遊記 天の巻」藤原カムイ著、日本放送出版協会、1999.02.20 p174 ¥1,000 C9979 (2019.08.02再読)(1999.01.29購入) (前回までのあらすじ)(4頁) 傲来国花果山の山の頂の岩が突然裂けて、一匹の石ザルが生まれた。 機転がきき、勇気も...

「西遊記 天の巻」藤原カムイ著、日本放送出版協会、1999.02.20 p174 ¥1,000 C9979 (2019.08.02再読)(1999.01.29購入) (前回までのあらすじ)(4頁) 傲来国花果山の山の頂の岩が突然裂けて、一匹の石ザルが生まれた。 機転がきき、勇気もあるこのサルは、たちまちサルたちの大王になるが、この世の無常を感じ不老不死の術を求めて旅に出る。 きびしい修行のおかげで祖師から「孫悟空」の名と、七十二変化の術、觔斗雲の法を授かった。 いい気になった悟空は師に山を追われ、花果山に帰ってみると、混成魔王という怪物があたりを支配している。 術を駆使して魔王を征伐した悟空は、四万七千余匹のサル軍団に武芸の稽古をつけ、武器を揃え、全山の怪獣妖王に首長として選ばれた。 龍王から脅し取った如意棒を持ち、天下無敵の悟空は、天界の玉帝に召され、使者の金星ともども、雲を起こし、空高く登っていったのだが……。 (本編) 玉帝に目通りして、弼馬温(厩の別当)に任じられる。千頭いる天馬の管理を任され一か月間馬の世話に励んだ。弼馬温がどれくらいの官位なのか仲間に聞いたところ等級外と言われて誇りを傷つけられ、花果山に帰った。独角鬼王に薦められて斉天大聖(天と等しいくらい知徳の優れた人)を名乗る。 玉帝は、天兵を使わして孫悟空を捉えさせようとするが孫悟空の歩が強くてうまくいかない。玉帝は、再び太白金星を使わして斉天大聖と名乗ることを許し官邸を建てて住まわせる。 孫悟空は、とくに仕事は与えられていないので、毎日遊び暮らしている。退屈しのぎに面倒を起こされては困る、ということで仕事を与える。仕事は蟠桃園の管理を任される。 桃の木は全部で三千六百株ある。桃は三種類ありそれぞれ千二百株ある。三千年に一度熟す桃を食べると仙人になり、六千年に一度熟す桃を食べると不老不死になり、九千年に一度熟す桃を食べると天地、日月と同じくらい生きられる。(65頁) 孫悟空は、人目を忍んで熟した桃をたらふく食べます。 西王母(女の仙人)が蟠桃勝会を催すために仙女たちに桃を採りに行かせます。仙女たちに会った孫悟空は、蟠桃勝会の招待者を聞いてみたら斉天大聖の名がありません。 孫悟空は、途中で出会った招待客に変身して宴会場に乗りこみ、催眠虫で宴会準備中のものたちを眠らせ酒と料理をたっぷりいただきました。さらに大上老君の屋敷に迷い込みそこにあった丹(不老不死の薬)を食べてしまいました。(84頁) これだけの悪戯をしてしまったので、天界からは逃げ出し下界に戻ります。 天界から十万の天兵が派遣され孫悟空との戦いが始まります。孫悟空は、簡単には負けません。最後は、太上老君の金鋼琢(腕輪)の力で捕えられます。 孫悟空は、桃を食べ丹を飲んでいるので切っても焼いても傷ひとつ負いません。(144頁) 処置に困った玉帝は、釈迦牟尼を呼びます。 孫悟空とお釈迦様の手のひらの話がここで登場します。 孫悟空は、五行山の岩の下に閉じ込められました。次の巻では、いよいよ三蔵法師が登場するでしょう! 【目次】 第四回 弼馬の官など面白からぬこと 斉天の名にも満足できぬこと 第五回 大聖 蟠桃を乱し丹を偸ねること 諸神 天宮に反く怪を捉えること 第六回 観音 会に赴いて原因を問うこと 小聖 威を施して大聖を降すこと 第七回 八卦炉の中より大聖が逃れること 五行山の下にて心猿を鎮めること 資料:創作ノート01~07 参考文献 ☆関連図書(既読) 「西遊記 地の巻」藤原カムイ著、日本放送出版協会、1998.12.20 「読書の学校『西遊記』」出口治明著、NHK出版、2018.05.30 「西遊記 上」呉承恩著・伊藤貴麿訳、岩波少年文庫、1955.02.20 「西遊記 中」呉承恩著・伊藤貴麿訳、岩波少年文庫、1955.04.20 「西遊記 下」呉承恩著・伊藤貴麿訳、岩波少年文庫、1955.06.25 「孫悟空との対話」中野美代子著、日本放送出版協会、1993.01.01 「西遊妖猿伝 巻の一」諸星大二郎著、双葉社、1984.03.18 「西遊妖猿伝(10)」諸星大二郎著、潮出版社、1999.05.31 (2019年12月4日・記) (「MARC」データベースより)amazon 天界の玉帝に召されて天に昇った悟空だったが、天界の官位に不満を持ち、72変化の術を駆使して大暴れする。窮した玉帝は、釈迦如来に悟空退治をお願いするのだが。

Posted byブクログ