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フィルムは生きている(文庫版) の商品レビュー

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2024/04/14

▼人生で何度も読んでいる、手塚治虫さんの「アニメ映画に人生賭ける青春物語」。初出は1958くらいだそうですね。つまり、なんと66年前。 ▼宮本武蔵という名前の若者が、佐々木小次郎という名前の若者とライバル関係の歳月のなかで、漫画映画を作っていきます。ヤクザが出てきて犯罪冒険活劇...

▼人生で何度も読んでいる、手塚治虫さんの「アニメ映画に人生賭ける青春物語」。初出は1958くらいだそうですね。つまり、なんと66年前。 ▼宮本武蔵という名前の若者が、佐々木小次郎という名前の若者とライバル関係の歳月のなかで、漫画映画を作っていきます。ヤクザが出てきて犯罪冒険活劇で、「お通」が出てくるし「吉岡一門」が出てくる。そして主人公は目を患って視力を失いながらアニメを作る。 ▼疾風怒濤の展開の中に、「吉川英治の宮本武蔵」をパクリにパクッテ盛り上げて、そこにベートーベンの伝記まで換骨奪胎。世相風俗は実は貴重な「戦後の匂いが強烈な」東京です。物凄く凝縮された短い中編なんですが、力強い・・・。 ▼アニメもマンガも大好きな娘(9)にここ何年か手塚治虫ワールドを紹介し続けているのですが、軒並み高評価。さすが手塚治虫。

Posted byブクログ