MASTERキートン(2) の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2021/11/21

キートンが信じる学説は、ドナウ川周辺に ヨーロッパ最古の文明があったというもの。 だから物語の舞台は日本とヨーロッパが多い。 日本はヨーロッパと比べ、 歴史の古さは遜色ないと思う。 ただ歴史の複雑さという点でいうと、 ヨーロッパにはかないっこないなと思う。 古き時代から現代に至...

キートンが信じる学説は、ドナウ川周辺に ヨーロッパ最古の文明があったというもの。 だから物語の舞台は日本とヨーロッパが多い。 日本はヨーロッパと比べ、 歴史の古さは遜色ないと思う。 ただ歴史の複雑さという点でいうと、 ヨーロッパにはかないっこないなと思う。 古き時代から現代に至るまで、 様々な民族・政治ポリシー・国家が入り混じり、 紆余曲折の中で勃興と滅亡を繰り返し、 一筋縄ではいかない模様を醸し出している。 歴史や国家という大きな視点から見ると、 それは壮大なスケールでロマンを感じさせる。 また滅亡していった国々には、 時の流れの中で必然や致し方無いと思いもする。 けれど、そうした歴史のひとつひとつには人がいる。 当事者にとっては人生は一度きりで、 命は失われれば取り戻すことはできない。 歴史のロマンや必然といった言葉で、 済ますことはできない。 歴史にとっては小さな傷跡であっても、 一人一人の人間には大きな影響を与える。 その時だけでなく、その後の地まで禍根を残す。 直面する案件のハラハラと歴史の重みの面白さ。 やっぱりキートン!

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2018/04/19

東西ドイツのgdgdとか、オリンピックのどろどろとか、がお話のネタになってて面白いなと思ひました。  普通 その辺のばばあが持ってる宝石ってぇと大したことないやつだよなぁ。

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2014/09/24

変なおばあさんとの旅の話、何でかすごく覚えてる。ああいう、え、それで終わっちゃうの?!って言う話けっこう好き。

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2012/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 狂犬病の話,30年前にお父さんが研究してたウィルスを使って殺人をしてたっていうんだけど,それ一人で30年も長持ちさせるなんて凄いことなんじゃなかろうか。

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2010/11/27

東京の大学を首になり、パリのシモンズ社会人学校で教鞭を執るキートン。しかしこの学校も、もうすぐ廃校になることが決まっている。 狂犬病の話、テロリストの話など

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2009/12/07

…………ひとつだけ言っとく! 自分を虫ケラだと思って、そこから這い上がろうとする奴は、虫ケラとは言わない! それは人間だ。 (「狩人の季節」)

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2009/10/04

本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった...

本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった最終回は特に名作ですね。 浦沢作品の中でも特に人物描写が優れていて、登場人物の誰もが魅力的です。

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2009/10/04

「RED MOON」「SILVER MOON」がサスペンスぽく好きです。 ラストの引きが巧すぎる!

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2009/10/04

ぱらぱらとばしながら読んだ。後からじっくり読み返すの。最後の話(狂犬病の)が好き、いちばんの復讐ってわかるからこそ悲しい。人間の描かれ方にいつもおどろく。

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