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紺碧の艦隊(9) の商品レビュー

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2024/05/19

戦争の悲惨な結末を回避すべく戦う紺碧艦隊の活躍を描いた太平洋戦争架空戦記第九巻。前半は新憲法発布など国政改革、後半は前原少将の上海・満州行きと同盟国との統合作戦会議。 前半はまあ、理想論だなあと。結局大高首相の指導よろしきによって成り立っている(ことになっている)けれど、敗戦もな...

戦争の悲惨な結末を回避すべく戦う紺碧艦隊の活躍を描いた太平洋戦争架空戦記第九巻。前半は新憲法発布など国政改革、後半は前原少将の上海・満州行きと同盟国との統合作戦会議。 前半はまあ、理想論だなあと。結局大高首相の指導よろしきによって成り立っている(ことになっている)けれど、敗戦もなかった日本がこの転換を受容できるのか?そしてここまで直接民主制に近い構造を日本人が使いこなせるのか?と。多分簡単にポピュリズムひいては衆愚制に堕ちると思う。国は国民のレベルにあった指導者しか持てない。というから、それはそれでいいのかもしれないが。。。 後半は珍しいサスペンス的展開や濡れ場はご愛敬として、会議は前世の出来事も踏まえた後世のこれまでを総括する内容か。結局綱渡りで前世の失敗をイデオロギー的にも回避してきたというのがまとまっている。理想の満州の姿も。

Posted byブクログ