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イズァローン伝説(文庫版)(8) の商品レビュー

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2011/04/03
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   これは人びとと自然とが、まだ分かたれないころの物語。    不思議と神秘が生活とともにあった―――    樹海の中に埋没する国々のひとつ、イズァローン王国には二人の    王の子がいた。    現王の子アル・ティオキアと、亡き兄王の子シド・ルキシュ。    この国の子供達は幼少期を両性体(プロトタイプ)で過ごし、のちに    男女に分かれはじめるという特異な性質をもっていた。    だから二人は王子でも王女でもないまま、きょうだいのように    仲良く育っていった。    時が経ち、ひとり(ルキシュ)は王子になったが、もうひとり    (ティオキア)は両性体(プロトタイプ)のままだったことで、    王位を巡る争いでふたりの仲はいつしかまわりの人によって    切りさかれていった―――    そんなある日、ティオキアは父王の命令により人質として    隣国イシュカへ送られることになり・・・     読後感がすごくいい。 本を閉じたあとにしばらくボーっと余韻に浸ってしまいます。 ハッピーエンドではないし、すごく切ないんですが、この先の未来を想像してしまう。 そんな終わり方。 昔はルキシュが苦手だったんだけど今はそうでもなかった。 浮気した時にフレイア(ルキシュの妻)可哀想って思ったんだけど、むしろ運命から見放されまくり的なルキシュのほうがかわいそう。 昔も今もやっぱりカウス・レーゼンがいい。 初め出てきたときは存在感なかったんだけど巻を重ねるごとに男前度が上がっていきました。特に3巻以降。 いろんなシーンでドキドキしまくり。 そういえばルキシュが苦手ってのもカウスを応援するあまりにルキシュが障害に見えたんだっけ。 約20年ぶりくらいに読んだので忘れてるシーンもたくさんあり、新鮮な感じで読めました。

Posted byブクログ