度胸星(1) の商品レビュー

山田芳裕(著者)

2009/10/04

火星探査に赴いた人類の船の前に突如奇妙な立方体が現れた。「テセラック」と名づけられた正体不明の立方体により母船は撃墜され、NASAとの連絡は途絶してしまう。
NASAでは生存の可能性の残る宇宙飛行士の救助のため、世界中に飛行士を募集することに。
主人公であるトラック乗り、度胸は一念発起して志願する。
厳しい訓練とテセラックの下、ただ一人で救助を待つ飛行士。
この対比を軸に話は展開する。
テセラックとは何か？救助は間に合うのか？

何故打ち切りになったのか全く理解できない名作。
噂では交代した編集長の一声だとか。頼み込むの声を聞いてみるがいいだろう。

ttp://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=2375

2009/10/04

宇宙飛行士試験編と、火星探査隊が遭遇する４次元立方体テセラックを描いた根性系SF！
度胸でゴリゴリと試験を通過してゆく痛快さと、謎のテセラックを改名しようとするミステリアスな内容が混ざったストーリーは素晴らしい。
打ち切りにより、一番オイシイところで終わっているという…悔しい作品。

2009/10/04

トラック運転手から一念発起して、宇宙飛行士を目指す主人公達の過酷な宇宙飛行訓練風景と、リアルな日常描写、魅力的な個性などが説得力のある筆致で描かれていきます。

2009/10/04

この作品は宇宙をテーマにしているが、主人公がNASAの試験を受けるという部分が話のほとんどを占め、肝心の宇宙での活躍等は描かれていない。というのも、この作品はコアなファンが居たにもかかわらず打ち切りという形になってしまったからだ。しかし、だからといって面白くないわけでは全く無い。朴訥な主人公と要領の良いお調子者のライバルという関係を軸に、個性的な登場人物が脇を固め、なにより“試される者”という、社会において誰もが当てはまる普遍的なテーマを、結果的にとはいえ描いた作品となっている。ただ、現役の宇宙飛行士が宇宙で未確認物体と遭遇し研究するというような伏線も張っていたため、できれば主人公が宇宙へ行きその謎を解き明かすというような展開を個人的には期待していた。いつか再開してくれるといいんだが