神話伝説シリーズ ペンテウス(文庫版) の商品レビュー
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「ペンテウス」1975年 「カイネウス」<ギリシア編>1978年 NOTE記録 https://note.com/nabechoo/n/ne06612dc0df3 「ペンテウス」 ギリシア神話、元がどうなのか分からないけど、とりあえず神話っぽい感じで物語が進む。短編ながら、一族の繁栄から神の介入で続く悲劇が描かれ、壮大で濃密。登場人物多いので、ちょっと誰が誰だか分からなくなる。あとがきによると、エウリピデスの「バッコスの信女たち」が下敷きになってるとのこと。 物語の始まりの、ゼウスの深遠な企みとやらは、何だったのかな。ピュトン(大蛇、龍)退治?その一族の殲滅?人類との交わり? ペンテウスの対比のようで重要なバッコスは、信者の狂気的な描写は良かったけど、バッコス自身がパッとしなかったのが物足りない。あと気になるのは、娘イノだけ何もなかったこと。それと、ヤキの勇者のとこ。よく分からん笑 まあそれなりに満足。 「カイネウス」 <ギリシア編>とあるが、他のもあるのか?こちらも、もちろん知らない話。100ページ程の短編。ポセイドンやヘラクレスが出てくる。捉えどころのないというのか、よくわからないというのか。神話っぽい。ヘラクレスに語りかけるものは、神ゼウスか?あのトカゲ?みたいなのの声も? 最後の鳥とエラテーが印象的。啼くときに血を吐く鳥…ミステリアス。
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・・・白土三平先生如きリテレートならあれなのだが、本書所収のアレの話に、エレミール・ゾラの「神話におけるトランスセクシャルの契機」である、a水へのダイヴとb蛇をつんつんする、とc神様がこます、がフルコンプで入ってゐる。蛇の辺は、勉強して捨てましたっぽくない。はー。
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