もう一人のマリオネット(文庫版)(2) の商品レビュー

さいとうちほ(著者)

2011/09/09

【２巻】野獣役がライバル（また！）の策によって逃亡したため、神＆七生を主役に舞台は幕を開ける。ところが神の裏の人格が顕現し芝居の続行も危うくなる。神はこの二重人格のために役者を諦めていたのだ。　すんでのところで七生の呼びかけに応え、神は戻ることができ公演は成功した。が、その後も裏の人格の妨害が執拗に迫ってくる…　演劇少女物語が二重人格に苦しむ恋人とともに戦う話に変貌した。このほうが面白いからいいけどね。　その「もう一人」が封じられていた嫉みに身を焦がす悪者なんだけど、精神的に子供なだけでヒーローと裏表だから完全に悪というわけでもなくて、というところが複雑で七生と読者の神さんどうなっちゃうの感を引っぱるのであった。

2009/10/04

バレエのために上京した七生は、演出家・神の影響で、演劇の勉強をはじめる。ところが、神のライバル・天王寺の劇団に、公演予定だった「マリオネット」が盗まれてしまい…。