ワン・ゼロ(文庫版)(1) の商品レビュー
(全三巻のレビューです。) 神と魔の長年の戦いは、魔物の殲滅で幕を閉じた。かろうじて生き延びた魔神の一体は、自分を含めて四体の魔神の遺伝子を舟に乗せる。舟は日本列島に辿り着いた。魔神の遺伝子は土に溶け、風に乗り、日本全土に結界のようなものを張り巡らせていた。 そして1500年...
(全三巻のレビューです。) 神と魔の長年の戦いは、魔物の殲滅で幕を閉じた。かろうじて生き延びた魔神の一体は、自分を含めて四体の魔神の遺伝子を舟に乗せる。舟は日本列島に辿り着いた。魔神の遺伝子は土に溶け、風に乗り、日本全土に結界のようなものを張り巡らせていた。 そして1500年経ち、時は1999年の東京。四人の高校生は夢を見た。神との戦いに敗れた自分たちが海を渡り日本列島にたどり着く夢だ。1500年の間に日本中に散らばった魔神の遺伝子がまた一人の人間の中に集まったのだ。 その頃世界で流行しているクラブがあった。そこで経験する機械により人間は悟りに達する。指導者は覚醒者(アートマン)となった少女だ。 1500年を経て、人間界で再び神と魔の戦いが起こるのか。全人類が悟りの境地に達することは本当に幸福なのか…。 私の紹介文が堅苦しすぎますが、少女漫画で堅苦しくありませんよ。 太古の神々が現在に宿るとしたらコンピューターと同化するとか、太古の魔物の記憶を持ちながら現在高校生としての日々を送る姿とか、全人類が悟りを開いたらどうなっていくのかとか…。 この主人公と友人たちは、魔の遺伝子をもちながら現代高校生でもあり、平和な世界はもちろん歓迎だけどそのために自分たちが消されるのは嫌だなあとか、そして人間が悟りを開く事が本当に幸せなの?煩悩あってこその生では?と疑問を持って神に抗うことにとします。主人公側が魔なんだけど悪ではないというのも面白いです。 宗教、哲学、神、人間悟り、コンピューター…壮大過ぎて理解はできないのですが、肩に力の入っていないSF漫画です。
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仏教とサイバーパンクを合わせた野心的な物語。 ただ、少しストーリーが難しく、物語を理解するのが大変。 現代風にアレンジしてあえて、80年代レトロな未来SFとして映画かすると面白いのでは。
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以前、友人から借りたが、読み返したくなったので買ってしまった。 タイトルは2進法の1と0で、「神」と「魔」の対立を表してもいる。 1980年代半ばに連載された「近未来SF」で、舞台は20世紀末の東京。 都祈雄(トキオ)の客死した父は異国の地で娘=トキオの異母妹を儲けていた。 その...
以前、友人から借りたが、読み返したくなったので買ってしまった。 タイトルは2進法の1と0で、「神」と「魔」の対立を表してもいる。 1980年代半ばに連載された「近未来SF」で、舞台は20世紀末の東京。 都祈雄(トキオ)の客死した父は異国の地で娘=トキオの異母妹を儲けていた。 その妹・摩由璃(マユリ)が来日するが、 彼女は人類の毒抜きと恒久平和を目指す組織の広告塔にされてしまう。 一方、トキオと友人たちは進化したコンピュータの導きで、 聖なる「神(ディーバ)」に対抗する俗である「魔(ダーサ)」として覚醒する。 ……でも、1巻最大のツボは 佐藤先生が、お掃除ロボット「ルンバ」を予見していたことかな(笑) 【2巻感想に続く】
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佐藤史生の聖と俗の対比のさせ方、主人公たちが俗の側につくところ、その俗の側につく理由がいい。善悪の描き方に信用がおける作家。
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1999年、愚鈍な人工知能が神社由来の妖力に影響されて天才児になり、善と悪の衝突による輪廻の展開にまきこまれるという"実現しなかった未来".
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続編はさほど好きじゃないんですが(トキオがあんまりにも人間じゃなくって……!)意識を持ってしまうAIコンピューター「マニアック」とか、インドの神々と修羅の戦いとか、好きなものがてんこ盛り。SFというのはやっぱりビジュアルに展開されるとぐっと来る!
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0と1のデジタルな世界が実は宇宙的なものであることを実感できました。瞑想とコンピューターもよく似ている。人間もコンピューターでの一つであることを認めざるを得ないのか?
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何度読んでも難解で理解できないところが所々あるのですが、それでも面白い!謎の漫画。内容としては伝奇SFという括りになるのでしょうか。
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佐藤史生さんは、文庫化されてから知った漫画家さんです。 こんな面白い漫画を、いままで知らずにいたなんて!と後悔。 コンピュータだったり、近未来だったり、妖怪だったり、バラモン教?(なのか?知識ないんで。異教のイメージ)だったり。 盛りだくさんで美味しい作品です。大好き!
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