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べんがら格子の家(1) の商品レビュー

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2013/11/21

全3巻。作州美作(岡山県北部)の旧家・柾木家の人々を描く歴史漫画。 ときは幕末〜戦後にかけて。 一巻は、柾木家に馴染めない百香と、祖父八代目新右衛門(登)の二人の嫁・お静と媟子にフォーカス。 二巻は、六代目新右衛門(杢太郎)の三女で日本初の看護婦を勤めたお蕾と、最後まで結ばれなか...

全3巻。作州美作(岡山県北部)の旧家・柾木家の人々を描く歴史漫画。 ときは幕末〜戦後にかけて。 一巻は、柾木家に馴染めない百香と、祖父八代目新右衛門(登)の二人の嫁・お静と媟子にフォーカス。 二巻は、六代目新右衛門(杢太郎)の三女で日本初の看護婦を勤めたお蕾と、最後まで結ばれなかった恋人・片山潜にフォーカス。片山は、日本共産党の開祖。 三巻は、その続きと、お蕾の父、六代目新右衛門(杢太郎)が柾木家を立て直す話。鬼百合を売って節約・商売を成り立たせ、必要とあらば政治(賄賂)にも手をまわすやり手。七代目新右衛門には、お蕾の兄(保左衛門)が家督を継ぎ、長子・登がのちの放蕩三昧の八代目。 という感じで、巻を追うごとに、時代を遡る。柾木家の人々を舞台に、当時の時代背景を知ることができて、面白かった。 ・片山潜は、結局、ロシアで死んで、英雄視されている。遺骨はクレムリンにある。 ・商売の基本は、ただで仕入れて高値で売る。時間をかけることも大事。これ、ホリエモンも言ってたなー。 ・お蕾は北里大学病院で日本初の看護婦に。 個人的には、お蕾とその父六代目新右衛門の話が一番面白かった。

Posted byブクログ