1,800円以上の注文で送料無料

ヒルズな人たち の商品レビュー

3.5

6件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/08/21

堀江貴文が含まれている時点で時代を感じるわけですが、さすが佐々木俊尚さん、単なるヒルズ族を誉めそやすものでなく、冷静な視点で各人を見つめています。特に後半に出てくるクレイフィッシュの社長だった人や光通信の社長の話などは当時のメディアの過熱ぶりを踏まえた自省も含めた鋭い切り口で気持...

堀江貴文が含まれている時点で時代を感じるわけですが、さすが佐々木俊尚さん、単なるヒルズ族を誉めそやすものでなく、冷静な視点で各人を見つめています。特に後半に出てくるクレイフィッシュの社長だった人や光通信の社長の話などは当時のメディアの過熱ぶりを踏まえた自省も含めた鋭い切り口で気持ち良いです。タイトルは出版社の想いかもしれませんが、もう少し上品な感じでも良かったですよね。

Posted byブクログ

2014/08/24

この本は何かと当時有名だったライブドアの他、楽天、ソフトバンク、サイバーエージェントなど、注目を浴びるIT企業の勝ち組たちに焦点をあて、彼らの波瀾の人生を追ったものです。凄まじいばかりの人生です。 先日、堀江貴文の『拝金』を読んでいたので、その前に読んでいたこの本をもう一度読み...

この本は何かと当時有名だったライブドアの他、楽天、ソフトバンク、サイバーエージェントなど、注目を浴びるIT企業の勝ち組たちに焦点をあて、彼らの波瀾の人生を追ったものです。凄まじいばかりの人生です。 先日、堀江貴文の『拝金』を読んでいたので、その前に読んでいたこの本をもう一度読み直してここに紹介する事にしました。でも、時期が今よりも少し前なので、堀江貴文はまだライブドアの社長です。彼を筆頭にして、ムチャクチャな人生を歩んでいる「ヒルズ族」が総出演しています。彼らのいわば『ジェットコースター人生』のなかで、僕が興味を引いたのはサイバーエージェントの藤田晋社長と、先日書評を書いたオーケイウェブの兼元謙任社長でした。 藤田晋社長は大学時代にリクルート系ベンチャー企業で馬車馬のように働く前は、ミュージシャン(ヴォーカリスト!)を目指していたり、麻雀に溺れて、まるで白川道の『病葉流れて』を髣髴とさせるような世界に身を置くようなこともしていたのだそうです。オーケイウェブの兼元謙任社長は元々在日韓国人で、幼い頃にすさまじい差別と苛めにあったのだそうです。で、色々あって妻子を置いて単身上京し、ホームレスをしながらコンピューターのプログラミングの仕事を請け負っていたとか。 そういう話のオンパレードです。みんながみんな彼らになれるわけではないけれど、この本を読んで思うのは、全員が全員、どこかしらで、破滅するリスクをとっているなということと、そしてそのプレッシャーに耐え切った人間なんだな、ということはわかりました。興味を持った方は先に紹介した堀江貴文の『拝金』とあわせてお読みくださると、より深い理解が得られるかと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

ITバブルから、バブルの弾けた後のそれぞれのカリスマ達が通ってきた内容が語られている。 そこに登場するのは、インターネットを早期に経験し、アメリカの影響を強く受けた若者達だ。若くても企業家としてやっていける・・・そういう土壌を日本に持ってきたのかも知れない。 その後、彼らは、逮捕...

ITバブルから、バブルの弾けた後のそれぞれのカリスマ達が通ってきた内容が語られている。 そこに登場するのは、インターネットを早期に経験し、アメリカの影響を強く受けた若者達だ。若くても企業家としてやっていける・・・そういう土壌を日本に持ってきたのかも知れない。 その後、彼らは、逮捕されたり、 企業買収や脱税など・・・世間を騒がしているが、巨万の富は、ゲットできたようだ。ただ、あまりに急激に富を得たため、金の価値がわからなくなってしまったようだな。ただし、中には、どん底まで落ちて、ぷーチャンになって公園で寝て・・なんて経緯を持つ人もいた。ただしね、そういうどん底を経験した人も、タダでは起きずに、ちゃんと復帰して、地道な企業を営んでいる人も多い。 やはり、才能ある人は、どんな苦境もしっかり乗り越える力をもっているようだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

今話題の三木谷社長とかも載ってますね。ぼくあんま好きじゃないですけど。勝ちまくった人たちの人生を垣間見る事が出来ます。微妙に勝ってない人も中にはいますが。

Posted byブクログ

2009/10/04

単に今話題のバブリーな六本人の人生暦だけじゃなくて、ITバブルから崩壊を経て今に至るまでも学べて面白いです。

Posted byブクログ

2009/10/04

未来へのまなざし、本当の戦い 六本木ヒルズに集う人たちは戦っている。知性と動物的な勘を頼りに、本当の戦いを勝ち抜き続けている。これは、六本木ヒルズに集まる人々の人生や人間関係を、単に賞賛の目を持って称えるという内容の本ではない。彼らが如何に人生を勝ち抜いてきたか、如何にしてヒ...

未来へのまなざし、本当の戦い 六本木ヒルズに集う人たちは戦っている。知性と動物的な勘を頼りに、本当の戦いを勝ち抜き続けている。これは、六本木ヒルズに集まる人々の人生や人間関係を、単に賞賛の目を持って称えるという内容の本ではない。彼らが如何に人生を勝ち抜いてきたか、如何にしてヒルズという場所に集まってきたかという物語を語っている。確かに、著者の言うようにヒルズに集まる人々は似たようなにおいがある。彼らの前には以前、そこへ至る道筋はなかったのだ。彼らは例外なく戦い、勝ち、または破れ、さまざまな戦いを経験してきている。苦難とは書かない。「苦難」という言葉は21世紀には滅びる言葉かもしれない。彼らは戦うがそこに悲壮感はないのだ。彼らの武器は知恵と論理、そして動物的な勘だ。21世紀初頭、ITは生活にとって欠かせないものとなった。この新たな生活のインフラを縦横無尽に活かし、勘定に素直に生きる。ここにきて本当に日本に、ルールに則った正々堂々とした人が勝つ時代が訪れたと思う。彼らのまなざしは日本の未来を明るく照らす。

Posted byブクログ