戦国城塞傳 の商品レビュー
有名な12の城に関して、城と城主の歴史小説的な解説をしつつ、縄張りについての記述が少々、といった感じの中途半端な本。小説家が城について書くと、どうしてもこういう形態になりがちである。津本陽の時代小説は、三英傑をそれぞれ描いた「夢」三部作を含めて、決して嫌いではないのだが。
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魔王の住む異形の城・安土城、高い山頂に枯れない井戸をもつ春日山城……。戦国群雄と城にまつわるドラマを歴史小説の第一人者が描く。 日本美の象徴として今でも多くの人々を魅了し続ける「城」。その「城」には戦国群雄たちの恐るべき智恵と悲運にまつわるエピソードが隠されていた!▼本書は歴史小...
魔王の住む異形の城・安土城、高い山頂に枯れない井戸をもつ春日山城……。戦国群雄と城にまつわるドラマを歴史小説の第一人者が描く。 日本美の象徴として今でも多くの人々を魅了し続ける「城」。その「城」には戦国群雄たちの恐るべき智恵と悲運にまつわるエピソードが隠されていた!▼本書は歴史小説の第一人者である著者が、戦国史を飾る12の名城とその城に関わりある武将たちの生き様と栄枯盛衰を描いた歴史エッセイである。▼魔王の棲む異形の城と恐れられ、織田信長の城郭ネットワーク構想の基点となった安土城、迫り来る徳川勢の大軍を二度も迎え撃ち、見事撃退した真田親子の上田城、難攻不落と呼ばれ、武田勝頼の悲劇の運命を招くもととなった高天神城、城主不在の城を豊臣の軍勢から守り抜いた武蔵忍城、日本の築城史にとって画期的な「多聞櫓」と「天守」を創案した松永久秀の信貴山城、謙信在世中、一度たりとも敵勢の攻撃を受けなかった春日山城、など歴史ファンならずとも興味深い話が満載。城をめぐる男たちの熱き攻防が今、甦る! 2009.4.3読了!
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