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金色の死 の商品レビュー

3.2

12件のお客様レビュー

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谷崎潤一郎の初期作品…

谷崎潤一郎の初期作品はどれも耽美的・背徳的で、「悪魔主義」と言われただけあると思いました。

文庫OFF

谷崎潤一郎の初期作品…

谷崎潤一郎の初期作品集。珍しい作品も読めます。

文庫OFF

2023/05/21

•金色の死 •母を恋ふる記 は、⭐️⭐️⭐️ その他は、作品としては面白いけど、好みという観点からはちょっと外れる感じ 残念

Posted byブクログ

2022/09/20
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解説によると、新しい思想、文化の出現、私生活での千代夫人をめぐるトラブルなど、谷崎にとって大正期(関東大震災まで)は試行錯誤の時期だった。 理想の芸術の実現を目指す「金色の死」、撮った覚えのない映画にまつわる「人面疽」、学級を支配する生徒についての政治的な「小さな王国」、6ページに及ぶ足の描写にあっけにとられる美脚賛歌「富美子の足」、探偵との会話によって次第に真相が明らかになる「途上」など、いろいろなタイプの作品が収録されているが、どれも後の作品に通じる要素を含んでいる。(一見まじめに思える人物が、急に変貌する(正体を現す)というのもそのひとつ)

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2022/02/13

小さな王国 読了 沼倉を中心として学級が社会主義的な構造になっていく様が、異様でありながら興味が湧いてくるそんな気分で読んでしまった 谷崎潤一郎のイメージとはちょっと違う作風だけど、これはこれでなかなか…

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2020/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

金色の死―谷崎潤一郎大正期短篇集 (和書)2010年02月10日 22:49 2005 講談社 谷崎 潤一郎 良い短篇集だった。以前に読んだことがあるのが何作かあった。 「小さな王国」は柄谷行人「日本精神分析」に入っていてそこで読んだことがある。 「金色の死」は印象深い作品だった。 それぞれ良い作品で、はずれがなく楽しめた。

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2018/08/19

これを読み、僕の中では谷崎潤一郎と江戸川乱歩がつながった。怪奇趣味、倒錯趣味、陶酔主義。どちらもいいね! 「金色の死」:破滅的美意識。 「人面疽」:幻惑的不条理。 「小さな王国」:服従の陶酔。 「母を恋うる記」:孤独な追憶。 「富美子の足」:フェチズムの虜。 「途上」:不可解なま...

これを読み、僕の中では谷崎潤一郎と江戸川乱歩がつながった。怪奇趣味、倒錯趣味、陶酔主義。どちらもいいね! 「金色の死」:破滅的美意識。 「人面疽」:幻惑的不条理。 「小さな王国」:服従の陶酔。 「母を恋うる記」:孤独な追憶。 「富美子の足」:フェチズムの虜。 「途上」:不可解なまでの心理的追及。 「青い花」:少女に搾り取られる精気。

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2018/07/01

「金色の死」「人面そ」「小さな王国」「母を恋うる記」「富美子の足」「途上」「青い花」。 谷崎の大正期の短編集。 「金色の死」は、江戸川乱歩に「パノラマ島奇談」を書かせたという。芸術にとりつかれたような「岡村君」の結末は、とても彼らしい気がする。 どの作品も読んで損はないが、個人的...

「金色の死」「人面そ」「小さな王国」「母を恋うる記」「富美子の足」「途上」「青い花」。 谷崎の大正期の短編集。 「金色の死」は、江戸川乱歩に「パノラマ島奇談」を書かせたという。芸術にとりつかれたような「岡村君」の結末は、とても彼らしい気がする。 どの作品も読んで損はないが、個人的には「途上」がよかった。探偵もの。この短さで濃い雰囲気、詰め寄り。

Posted byブクログ

2017/12/31
  • ネタバレ

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収録されている「途上」が読みたかったので。 推理小説の部類だろうけど、谷崎らしさがそこかしこに表れているのは何とも言えない。 湯河が「夫の言うことを疑わない病弱で従順な前妻」よりも「派手な装いが似合う、ねだり上手な20歳そこそこの後妻」が好きなあたりが、特にタニザキ作品の登場人物っぽさを感じた。

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2015/03/28

7篇収録の短篇集。 「金色の死」は江戸川乱歩の「パノラマ島綺譚」に似ているなと思った。実は逆で、江戸川乱歩が「金色の死」に影響を受けて「パノラマ島綺譚」を書いたとのこと。理想の美を具現化すると気味が悪い。私はディズニ―ランドにも同様の気味の悪さを感じていて自分がおかしいのかと思...

7篇収録の短篇集。 「金色の死」は江戸川乱歩の「パノラマ島綺譚」に似ているなと思った。実は逆で、江戸川乱歩が「金色の死」に影響を受けて「パノラマ島綺譚」を書いたとのこと。理想の美を具現化すると気味が悪い。私はディズニ―ランドにも同様の気味の悪さを感じていて自分がおかしいのかと思っていたが、解説ではずばりその点について指摘されていて安心した。ディズニ―ランド大好きな人が多いのであまり大きな声では言えないけれど。 「富美子の足」の足フェチぶりはおもしろい。富美子の足の素晴らしさについて滔々と語られる。そんなに良いのか、足が。 「小さな王国」は世にも奇妙な物語的で印象に残る。謎の転校生が学校内でリーダーとして頭角をあらわし、ついには教師までもその配下におさめてしまうまでの過程。 谷崎潤一郎の作品を読むのは今回が初めて。「細雪」「痴人の愛」「春琴抄」などの有名な作品も読んでみたいと思った。

Posted byブクログ