神様からひと言 の商品レビュー
物語を読み始めた時は、登場人物たちの個性になじめず、選択を誤ったと思いました。 しかし、物語が展開するうちにどんどん引き込まれました。 心地良く引き込まれた理由は、正しい答えをはっきり言えること、相手への伝え方を学んだことです。 内部腐敗はどこの会社もありがちな話ですが、 真実を...
物語を読み始めた時は、登場人物たちの個性になじめず、選択を誤ったと思いました。 しかし、物語が展開するうちにどんどん引き込まれました。 心地良く引き込まれた理由は、正しい答えをはっきり言えること、相手への伝え方を学んだことです。 内部腐敗はどこの会社もありがちな話ですが、 真実を会社に伝えることは、我々がやりたかったことです。 読み終えてスッキリしました。
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最初は閑職に左遷させられた主人公が盛り返していく半沢的な本かと思ったら全然違った。 地獄のような部署で働く内に主人公の内面の移り変わり、成長?、変化に非常に心動かされ生きるとは何なのか。 自分の生き方について改めて考え直した。
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前回、前々回と重いテーマだったので、軽そうなやつをチョイス。 読み始めると、脳の片隅で何かが引っ掛かる。 あれ?これ読んだことあるな。 本読みあるあるですわ。 本作はブラック企業に勤めるサラリーマンの奮闘劇。 いや、痛快コメディといった感じかな。 主人公のがむしゃらに頑張ると...
前回、前々回と重いテーマだったので、軽そうなやつをチョイス。 読み始めると、脳の片隅で何かが引っ掛かる。 あれ?これ読んだことあるな。 本読みあるあるですわ。 本作はブラック企業に勤めるサラリーマンの奮闘劇。 いや、痛快コメディといった感じかな。 主人公のがむしゃらに頑張るところは爽快感があるし、それぞれのキャラも『現実にこんなやついるか!』くらい際立っていて、漫画を読むような感じでサラッと楽しく読めた。 ラストはふふっとなりながらも、うるっとしてしまう涙腺弱々人間なのでした。 重いテーマのあとのリフレッシュにおすすめです。 2002年刊行の作品なので、ちょっとだけ古臭さを感じてしまうのは否めないが、今の時代に読んでも楽しめるってのはすごいことだと思う。 逆にいうと、こんなに時代が過ぎてもブラック企業ってのは撲滅されず、ネタにされるってことなのね。 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ 最近、読欲が止まらない。 逆に止まっている資格勉強…。 ちゃんとしないと。
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『お客様の声は、神様のひと言』が社訓の珠川食品に中途入社した主人公が会社のお客様相談室で特異な上司とその他社員ともにクレーム対応と社内の不正と向き合う痛快なストーリー。話しの流れとしてやむを得なかったのかも知れないが神保さんが亡くなったのは悲しい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
理不尽な人事異動、自社の美味しくない商品、ちっとも役立てることのできない"お客様の声"。涼平を取り巻く環境はもう最悪で、よく直ぐに辞めずに働いたなと思う。 クソみたいな上司に、そもそも会社のトップ経営陣が腐っている状況が自分の状況と重なっていて笑える。私は涼平のような反骨精神も努力もないので諦めながら働いているが、涼平は違う。 失うものはない(実際は2ヶ月分の家賃が払えないから最初は会社に居続けるしかなかった)涼平は、最後見事に逆転劇を遂げる。ああ、スッキリした。 自分が美味しいと思えない商品を擁護しなければいけない立場、心苦しいどころではないだろう。 食品会社のようなところでは、悪質クレーマーと本当の相談者との見極めが難しそうだ。 毎回、涼平と組んでクレーム処理をする篠崎の手腕に唸らされた。参考にしたいが、これは彼にしかできないだろうな...。 ラストはスッキリするのだけど、見方によっては、やはり肩書きが上の者には逆らえないという事実があって勤め人としては少し気分が沈む。トップがまともな人であれば、救われるのだが。トップがまともでない会社は淘汰されていくのだろうが、私の勤め先はこのままだと大丈夫か怪しいものだ。
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ニヤニヤ、クスッ、スッキリ爽快。 お仕事小説にありがちな、パワハラやクレームで会社員としては心がキューっとなるシーンも多い。 だけど、読み終わったあとはなんか元気になって 、明日からも頑張って働こー!ってなる。 そんなお話でした。
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転職して早々にリストラ候補組が集まる部署に飛ばされた主人公 お客様相談室には、パワハラ、カスハラが蔓延しており、それに輪をかけて会社の上層部たちも腐り切っていた 企業系のお堅い小説かと思ったら、所々クスッと(私は爆笑しました)する場面も多々あり 総じて、面白いユーモアのある本で...
転職して早々にリストラ候補組が集まる部署に飛ばされた主人公 お客様相談室には、パワハラ、カスハラが蔓延しており、それに輪をかけて会社の上層部たちも腐り切っていた 企業系のお堅い小説かと思ったら、所々クスッと(私は爆笑しました)する場面も多々あり 総じて、面白いユーモアのある本でした
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大手広告代理店を辞めて珠川食品に転職した佐倉凉平。冒頭の販売会議のあたりは企業の派閥争いとか、出世争いのお話なのかな…と思っていたけど、涼平がリストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」に異動となってから俄然面白くなってきました。 病んで退職していく社員が多い中で、中堅社員篠...
大手広告代理店を辞めて珠川食品に転職した佐倉凉平。冒頭の販売会議のあたりは企業の派閥争いとか、出世争いのお話なのかな…と思っていたけど、涼平がリストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」に異動となってから俄然面白くなってきました。 病んで退職していく社員が多い中で、中堅社員篠崎薫のクレーマーに負けない対処の仕方が実に笑えて。遅刻魔だしギャンブ好きなのにクレーム処理は完璧。そんな篠崎に振り回されながらも奮闘する凉平。 サラリーマンの人が読んだら共感する所多いのかな?でもきっと自分も頑張ろう勇気をもらえるかも。
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本書は、2002年刊行(2005文庫化)以来、ロングセラーだそう。私が購入した文庫は、書店員100人分の応援「ひと言」を全面帯にしたカバーでした。 カバーには、働く大人のバイブル、全「社畜」を救う物語、背中を押す等、書店員さんの熱い想いが踊ります。これは確かめざるを得ないでし...
本書は、2002年刊行(2005文庫化)以来、ロングセラーだそう。私が購入した文庫は、書店員100人分の応援「ひと言」を全面帯にしたカバーでした。 カバーには、働く大人のバイブル、全「社畜」を救う物語、背中を押す等、書店員さんの熱い想いが踊ります。これは確かめざるを得ないでしょう。 主人公は、大手広告代理店からポンコツ会社「珠川食品」に中途入社した佐倉凉平・27歳。凉平は、入社早々販売会議で致命的欠点を晒し、販売促進課からリストラ要員収容所?の「お客様相談室」への異動させられます。上司の絶望的な態度や理不尽なクレーマーの電話などの不条理の中で、愚痴をこぼしながらも居場所を得て成長・再生していきます。 今でこそ、パワハラ・カスハラが蔓延する時代ですが、本書の中でも明らかにそれらのオンパレードです。けれども、それらへ泥臭くとも足掻き、しぶとく立ち向かう様が痛快です。競艇狂いのいい加減な先輩・篠崎が良い味を出していて、謝罪のプロ?なのでした。そのクレーマー対応術はハッタリとユーモアもあり、今現在でも参考になる面があるのではと感心します。 著者は、上司や顧客の酷さを描きながらも、笑いと優しさを巧みに織り込み、読み手をスカッとさせてくれます。本書では、カスハラ以上にパワハラ、さらに会社の体質・トップが諸悪の根源ですが、その悪を挫く展開が魅力で、この辺に共感と救い、次への挑戦意欲をもらえるのかなと思いました。 なんか過ごしにくい世の中になったなあと思ってしまいます。小説に救われるのは素晴らしいのですが、小説でしか救われない世の中だったら悲しいですね。
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仕事とか人間関係とか上司とかそういう面倒な現実から離脱したいときにフワッと読めるライトな本。 爆笑はしない。でもニヤニヤはする。 ギリ電車で読んでも大丈夫かな。
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