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草原からの使者 の商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

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2009/10/04

これはよい。「沙高楼綺譚」全体だと★3.5くらいだけど、「草原からの使者」のみなら迷わず★5。表題になるだけのことはある。

Posted byブクログ

2010/05/25

沙高楼綺譚の続編。「沙高楼綺譚」を読んだのはたしか、、今年1月か。(そのときの備忘録はこちら ) これの「小鍛冶」がめっちゃ好きだったんで、推すならやっぱり前作のほうかな。でもこの「「沙高楼にようこそ。今宵もみなさまがご自分の名誉のために、また、ひとつしかないお命のために〜」の口...

沙高楼綺譚の続編。「沙高楼綺譚」を読んだのはたしか、、今年1月か。(そのときの備忘録はこちら ) これの「小鍛冶」がめっちゃ好きだったんで、推すならやっぱり前作のほうかな。でもこの「「沙高楼にようこそ。今宵もみなさまがご自分の名誉のために、また、ひとつしかないお命のために〜」の口上が聞けるだけでわくわくしたよ。全4話の「ここだけのヒミツ」が語られます。 「宰相の器」 語り部は与党衆議院議員私設秘書、鏑木克雄。総裁選に出馬するほどの政界のサラブレッド、柴大三郎の“お庭番”。裏の仕事をこなす懐刀というとこかな。一国の宰相たろうとするとき、ご神託に頼りたくなる気持ちはわかるけど。公職に就く人はたとえ総理大臣だろうと役場の窓口だろうと、民草のために私を滅することができる、少なくともそうしたいという理想だけはもっている人であってほしいよね。器に足らぬものがこういった神の力?で淘汰されるのだとしたら、それは感謝すべきことなのかもしれない。 「終身名誉会員」 語り部は三杷財閥当主、第十九代三杷儀右衛門。これは何、結局、、、究極の忠義者たる大番頭、鵜飼が、殿に「勝手に生きる」人生を与えた、、そういうこと?壮大にして高貴なる騙し劇、ではあるんだけれど、ほんとに一文無しになってしまったのだとしたら、どうなるんだろう?生きるに困らないだけの現金は残されてるのかしら?この先、なんだか男爵閣下が幸せに生きたであろう想像ができないんだけど。なんかへんな後味だったなあ。。 「草原からの使者」 語り部は競馬会屈指のオーナー、鶴岡勝政。浅田さん得意の競馬話。ハイセイコーのダービーは有名ですもんね。この番狂わせな結果をもとに、小説を書きたくなった人はたくさんいるだろうし、いくつか別の作家さんで読んだ気もする。4編のなかではいちばんファンタジックで、かつドラマチックな山場のある話。相続の権利を賭ける3人それぞれの「人間の実力のうちで最も物を言うものは」の問いに対する答え、この場面はあとあと折りに触れて思い出しそうだな。「努力、もしくは忍耐」「運、能力」「誠実さ」。この話では運が選ばれたけれど、どれも正解だし、自分の信じる道を貫ける人は、結果的に幸せは手に入れられるのかも。私はなにかなあ、そうだなあ。。。「誇り」ですな。自分に誇りを持ってる人はもちろん努力もしてるしポジティブだし運も持ち合わせていると思うし。今の自分に誇りを持ち、さらに生涯学び向上する姿勢を持てる能力。うん。これだね。 「星条旗よ永遠なれ」 ラストちょっと異色〜゚(〃ω〃)゚ 語り部は退役軍人(故意ではないが変換が最初体液軍人になった。。読んだ人にしかわかんないジョークだけど)の、アレクサンダー・ラッセル。アメリカンなあっけらかんと読めるちょいエロトーク、、といったら失礼かな。でもこれ30代でもまだ、味わいが理解できない世界かもしれん。。50歳くらいでもっかい読み返したいな。その頃には42歳にしてバスト下でカットされたTシャツとラメホットパンツでセックスアピールしてたジェーンを理解できるかしら(笑 これさあ、 the last one じゃなくて the best one のときに出るなら面白いのにね。じゃないと、次で旗出たらあたしどうしよう(笑 bestを更新するたびに出るなら もっと皆がんばる気がするよ。あと旗をもう一本見るまで、、って隠居を伸ばすんじゃないかな(笑。処女だとか「最高だった」って嘘が視覚的にバレるし(爆)、俺は女どもの旗を1000本集めたぜ、なんてジゴロがいたり。そういうの面白いな。この感想みてわけがわからなかった方はぜひ読んでください。オトナ限定ね。

Posted byブクログ

2009/10/07

名士たちの打ち明け話。 読みながら、あ、この本は昔読んだことがあったのにうっかり借りてしまったな〜と思いつつも、ぐいぐい引き込まれてまったく飽きませんでした! 読んでると、この秘密の集会の聞き手のひとりになったかのような錯覚を覚えます。とても面白かったです。 『宰相の器』と『草原...

名士たちの打ち明け話。 読みながら、あ、この本は昔読んだことがあったのにうっかり借りてしまったな〜と思いつつも、ぐいぐい引き込まれてまったく飽きませんでした! 読んでると、この秘密の集会の聞き手のひとりになったかのような錯覚を覚えます。とても面白かったです。 『宰相の器』と『草原からの使者』が好き。 『星条旗よ永遠なれ』はとんでもないなー。でも面白いですけどね。

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2009/10/07

上流社会の秘密の集まりで、出席者が体験を語る「沙高樓綺譚」の続編です。 「宰相の器」」「終身名誉会員」「草原からの使者」「星条旗よ永遠なれ」の4作ですが、浅田さんの短編としては、どれも情と面白みに欠けます。「草原からの使者」なんて、タケホープとイチフジイサミを買った男の話なんて遊...

上流社会の秘密の集まりで、出席者が体験を語る「沙高樓綺譚」の続編です。 「宰相の器」」「終身名誉会員」「草原からの使者」「星条旗よ永遠なれ」の4作ですが、浅田さんの短編としては、どれも情と面白みに欠けます。「草原からの使者」なんて、タケホープとイチフジイサミを買った男の話なんて遊びが過ぎる〜、ハイセイコーの負けは、調教と騎手のドジだ〜〜 ちなみに、僕の初競馬はハイセイコーでのビギナーズラックでした(笑)

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2009/10/04

沙高楼という秘密サロンに各界の名士が集い、決して世間には公表出来ない、心にしまっていた秘密を「ここだけの話」として語り合う。タイトルの話を含めた4話が収められている。名士と呼ばれる方々には人には語れない秘密の一つや二つは現実にも有るんだろうなあと思わせる一冊。

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2009/10/04

【2006.02.21.Tue】 沙高楼綺譚の第2弾。今回は奇跡の物語が多かった。見えざる力に翻弄される人々をそれぞれの時代とうまく絡ませながら描き出している。全ての真相が薄いベールに包まれているからこそ、読者はその物語についての様々な解釈を許される。ここには善や悪は一切なく、運...

【2006.02.21.Tue】 沙高楼綺譚の第2弾。今回は奇跡の物語が多かった。見えざる力に翻弄される人々をそれぞれの時代とうまく絡ませながら描き出している。全ての真相が薄いベールに包まれているからこそ、読者はその物語についての様々な解釈を許される。ここには善や悪は一切なく、運命の流れだけが息づいている。人間はその流れを変えることは出来ない。許されるのは受け止めるだけ。ただ、神様というのは怖いものである。人間の心の隙間に必ずやって来る。闇であったり油断であったり不安であったり。だからこそその存在が畏怖であると同時に、すごく近い存在にも感じるのだ。全体的には第1弾のほうが面白かった。

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2009/10/04

人に語れぬ生涯ただひとつの秘密を告白する会を舞台にした短編集二作目。私は前作の方が好きだけれど、イギリスのカジノの風景、競馬のことなど自分の住む世界とは異なる情景の描写が興味深く面白く読んだ。最後の「星条旗よ永遠なれ」はタイトルからすると不謹慎なくらいの話なのだけれど、つい笑って...

人に語れぬ生涯ただひとつの秘密を告白する会を舞台にした短編集二作目。私は前作の方が好きだけれど、イギリスのカジノの風景、競馬のことなど自分の住む世界とは異なる情景の描写が興味深く面白く読んだ。最後の「星条旗よ永遠なれ」はタイトルからすると不謹慎なくらいの話なのだけれど、つい笑ってしまう。こういうユーモア、私は好きだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

以前読んだ『沙高樓綺譚』の第二弾。 物語であるのがわかっているのに話のなかにどんどん引き込まれてしまうので 一気に読める一冊です。

Posted byブクログ

2009/10/04

青山の秘密倶楽部に集う各界の名士たちが、自らにまつわる数奇なドラマを語りだし、人生の機微と運命の不可思議を綴る連作短篇集。 【感想】 http://plaza.rakuten.co.jp/tarotadasuke/diary/200505230000/

Posted byブクログ

2010/03/28

http://mit56.way-nifty.com/dawn/2005/03/post_16.html

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