桃 の商品レビュー
「桃」をモチーフにした短編集。 どの話もねっとりとした湿った空気を感じる。 直接的表現はほとんどないにもかかわらず、 文章から匂い立つエロティシズムに圧倒される。 画像をイメージすると、全体的に薄暗いのに、 クッキリと桃の色や花の色が目の前に広がる。 熟れた桃の果汁の匂いも漂って...
「桃」をモチーフにした短編集。 どの話もねっとりとした湿った空気を感じる。 直接的表現はほとんどないにもかかわらず、 文章から匂い立つエロティシズムに圧倒される。 画像をイメージすると、全体的に薄暗いのに、 クッキリと桃の色や花の色が目の前に広がる。 熟れた桃の果汁の匂いも漂ってきそう。
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短編集。本から桃の匂いがしそうな話ばっかり。怪しい世界。若い女の子がでてきたり、戦争や関東大震災に絡んでる話が多い。どれも悲しい話に見えるけど、主人公達は一生懸命生きてるからそんなに暗くない。大正、昭和の雰囲気が出てて好き。「同行二人」が一番好き。八重が好き。「桃」は絶対どこかに...
短編集。本から桃の匂いがしそうな話ばっかり。怪しい世界。若い女の子がでてきたり、戦争や関東大震災に絡んでる話が多い。どれも悲しい話に見えるけど、主人公達は一生懸命生きてるからそんなに暗くない。大正、昭和の雰囲気が出てて好き。「同行二人」が一番好き。八重が好き。「桃」は絶対どこかに使われている。(20080407)
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どのお話も色気と儚さとに満ちています。 闇と光が渾然一体となって妖艶な吐息をつく感じ。 悲しい話が多いはずなのに、涙よりも溜め息の方が先にあふれてしまいます。
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